全く初めての方へ

誰もがここからスタート!

あなたが「山」にほんの少しでも興味を持ったきっかけは何ですか?

・雑誌で登山はダイエットに効果的と知った
・普段の運動不足解消のため
・大自然の中でリフレッシュできると知った
・両親が昔から山登りをしていた
・友達が山登りをはじめた
・彼氏、彼女が山登りをはじめた
・山の美しい風景写真をみた
・登山を題材とした小説や漫画を読んだ
・テレビのドキュメント番組
・日本人登山家のエベレスト登頂ニュース
・「世界の果てまでイッテQ」でイモト氏の活躍をみた

などなど・・・きっかけは様々だと思います。

普段の生活の中でも山を知るきっかけはよくありますよね。

ただ、あなたは「山を登る」ということに対しては・・・

「一部の熱狂的な山好きだけのコアな趣味では?」

「実際に山に登るとなると準備も大変だし、体力もいるし、危険だし、せっかくの週末が潰れるし・・」

と思っていますよね?

決して間違ってはいませんし、実はその通りな部分もあります。

実は、私が山に興味を持ち始めたのもあなたと同様ちょっとしたきっかけです。

ただ、私の場合、考えなしにいきなり行動に移してしまったので、ひどい目にあいました。その時のことを少しお話しします。

幻にしてしまいたい私の初登山

もともと高いところに登ること、そして山や川、森林で遊びまわるのが大好きな少年だった私。

山に登る機会は小学校の遠足で何度かありましたが、本格的に興味を持ったのは、登山を題材とした漫画「岳」からでした。

まだまだ、若くてアホだった私。確か10代の頃だったと思います。

季節はそろそろ寒くなろうという10月。

「岳」を読んで感化された私は、体力には自信があったので、準備もろくにせずいきなり1人で
滋賀県の山に挑戦したことがありました。

しかし、その時の服装はというと

・Tシャツ
・トレーナー
・ジーパン
・スニーカー(くつ下履かず!)

小さなザック(リュックサック)には

・麦茶の入った水筒
・スニッカーズ2本
・タオル1枚
・5千円入りの財布
・折り畳みの傘

周りの登山家からみればまさに「アホ丸出し」です・・

まあ、とにかくそのスタイルと装備で登山を開始!

順調に登り、若さと勢いでなんとか山の中腹までいきましたが、途中で雨に降られ勢いもそこでストップ。

ザックの中の折りたたみ傘をさして天候の回復を待ったのですが、いつまでたっても雨脚は強まるばかり・・結局ずぶ濡れ覚悟で歩き出すことにしたのです。

「ここまできたらなんとか頂上まで行ってやるぜ!」

この期に及んで私が選んだ方向は、なんと引き返す方向ではなく、頂上に向かう方向でした。

傘をさしたままひたすら山を登り続けましたが、やはり雨でドロドロの中、スニーカーで歩くのは無茶でした。

足がぬかるみにハマり派手にすっ転んでしまったのです。

膝をすりむき足首にもなんとなく痛みが・・

そこで完全に心は折れて、ようやく引き返す方向へ歩き出したのです。

その後もぬかるみで3度ほど転びながら、やっとの事で下山、最寄りの駅までたどり着いた私。

その時の私の姿は、靴もトレーナーもジーパンも泥だらけ、水浸し、傘は折れ曲り、ザックの中も
ビシャビシャ・・・

「この姿で電車に乗るのか・・・」とは言え、乗るしかありません。

恥ずかしさを堪えて電車に乗りどうにか家路に着いたのでした・・・

「面白く楽しく快適に」が大原則!

散々な目にあった私の本当の初登山。

しかし、この経験があったからこそ

「もし、きちんと計画を立てて装備を揃えて、山に登ったのならばなんと楽だったことだろう」

と思えたのです。

実際、その数年後の冬、自己流ながらも山地図を購入し、スケジュールを組み、必要な道具を購入し、しっかりと準備を整えて雪山登山に挑みました。

そして見事に無事登頂。時間も事前のスケジュール通りでした!

このことについてはこちらの記事にも詳しく書いています。

話は戻りますが、ほんの少しでも山に興味を持ったあなた。このように思ったのではないでしょうか?

「山には登ってみたいけど登るとなると、準備も大変だし、体力もいるし、危険だし、せっかくの週末が潰れるし・・」

確かにそのとおりです。

登山というのは、準備は必要、体力もある程度は必要、危険といえば危険、時間はかかる・・

でも、それを乗り越えればあなたはきっと山に取り憑かれ

  • 一生継続できる趣味
  • 健康的でスリムな身体
  • かけがえのない山仲間
  • 極めて充実した人生

を手に入れることができるのです!

かといって、あなたをいきなり山に連れ出すようなことはしません。

そうすると、かつて私がしてしまった先ほどのアホな失敗をあなたにさせてしまうことになってしまいます。

登山は「面白く!楽しく!快適に!」が大原則です!!

何もあなたを心身を鍛える修行に連れ出す訳ではないのですから 笑

では、全く登山の経験がないあなたはどうすればいいのか?それをここでシェアします。

自宅でストレッチとウォーキング

あなたは普段身体を動かしていますか?

もちろん通勤、通学で歩くでしょうし、家事では身体を大いに使うでしょう。

現場業務の方はヘトヘトになるまで身体を酷使しているでしょうし、外回りの営業では脚が棒になるまで歩くと思います。

でも、毎日それだけだと使われる筋肉は偏りますし、歩き方もあなたの癖がついてしまっています。

そこで、まずはあなたの自宅のリビングで、テレビでも見ながらストレッチをしてみてください。

どんなストレッチでも構いません。とにかくグーっと全身の筋肉を伸ばしてみてください。

今まで停滞していた血が一気に巡っていく感覚を味わうことができるはずです。

一通り気がすむまでストレッチをしたら、窓から自宅の外をのぞいてください。もし、気候もよく晴天だったら外でウォーキングをしてみてください。

ただし、この時、ちょっとした準備をしていただきたいのです。

まずはトレッキングポール(ストック)です。無ければ長さ1m〜1.2mくらいの長い棒2本でオッケーです。

もし、あなたの自宅の物置に使わずに置きっ放しになっているスキーのストックがあれば、それでオッケーです。

それも無ければ、棒ならばなんでも構いません。

次に、小さなザック(リュックサック)です。中にはタオル、水を入れた水筒、その他貴重品を
入れてください。

最後に動きやすい服装と運動靴。日射しが強ければ帽子も。

準備はこれで完璧です。

山の歩行技術をウォーキングで!

そして外でウォーキングです。

先ほど準備していただいたトレッキングポール(でなくても可)を両手に持ち、背筋をピンと伸ばして、トレッキングポールを地面につきながらウォーキングしてみてください。

普段とはまた違う感覚が味わえますし、10分も歩けば、額にジンワリと汗を掻くはずです。

疲れたら近くのベンチに座って休憩。汗を拭きつつ水分補給。

これを数回繰り返し、飽きたらそのまま帰宅。

すると、ストレッチとウォーキングであなたの身体はすっかり解れたはずです。もちろん気分も爽快!

このストレッチとウォーキングを1日20分でも30分でも行えば(毎日行うのではなく、無理のない範囲で)、あなたの山への気持ちは確実に変わります。

これを何日か行ない、あなたの山に登りたい気持ちが強くなれば、その時山に登る準備完了です。

あとは準備品を揃えて登る山を決めるだけです!

どこの山に登ればいい?

「登る山を決めるだけ?素人がそんなのわからないよ・・」ごもっともです。

日本には数百もの山があり、ベテランのみが登る難易度の高い山からスーツ姿でも問題なく登れる簡単な山まで様々です。

もし、あなたの住まいが離島でなければ、あなたの住まいの近くには必ず何かしらの山はあります。

あなたが初めて登る山は

・あなたの家の近所で
・登山客が多く、整備された登山道がある山

がベストです。

あなたの住まいの近所にそういう山があるならば、その山を選択すれば間違いありません。

「近所に山はあるけど毎年遭難者が出る難易度の高い山しかないよ・・」

というあなたは、山の頂上を目指さなくとも、山の麓で快適に歩ける山の中腹あたりまでを目指して登ってもいいと思います。

「登り始めたら必ず頂上を目指さなくては!」

という考えは、ハッキリ言って間違いです。

「帰りの時間や、次の日の仕事のことを考慮して、この辺で切り上げよう」

これが正しい判断ですし、私自身も

「今日は、山の中腹で料理を食べて、しばらくのんびりしたら下山しよう」

と、頂上まで登らずにまだ明るいうちに下山して家路につくこともあるのです。

あなたのペースでゆっくりと山に慣れてくださいね。

最後に・・・

ニュースやドキュメント番組で流れる山の遭難事故やエベレスト登頂のドキュメント・・・

私も注目して見ています。登山家の端くれとして遭難事故を見ると心が痛みますし、エベレスト登頂のドキュメントはワクワクします!

ただ、そういうニュースや番組が、登山というもののハードルを上げてしまい初心者離れの一因となってしまっているのでは・・・と、思ってしまいます。

自分の体力や技量をちゃんと認識し、それに合った山やルートを選べば、登山は誰でもどんな人でもできるものと確信しています。

もし、あなたが「登山をしてみたいけど、自分の体力に自信がなくできるかどうかわからない」と考えているならば、断言します。

あなたにも登山はできます!!

せっかく山を知るきっかけを得たのですから、諦めてしまうのはあまりにももったいない!

無理のない範囲でたった1度だけでも山に登てみてください。あなたの中の世界はきっと変わりますよ!!