あなたは「天空の城ラピュタ」という映画を知っていますか?
「いきなり何言ってんだ?知ってるに決まってるだろ」
という返事が返ってくるのは百も承知でこのような質問をしたのには、理由があります。
それはネットでたまたま読んだある記事によるものであり、それは30代の独身男性によって書かれた記事でした。
その独身男性はなんと未だかつて「天空の城ラピュタ」を見たことがない、というのです。
その記事は、30代独身男性が初めて「天空の城ラピュタ」を見たら一体どんな感情を抱くのか、について書かれたものでした。
多くの人を感動させ、冒険心を抱かせ、そして童心に帰らすジブリ映画の傑作を30代独身男性が初めて見たらどうなるのか?
すっごく気になってその記事を読んでみると・・・
30年という年月はここまで人をスレさせるのか、と驚きと笑いに満ち溢れた記事だったのです・・・
・・・記事執筆者の名は知りません。仮にA氏としておきましょう。
30代にして初めて「天空の城ラピュタ」を視聴したA氏の率直な感想は、なんと「絶望」だったのです。
あの感動名作を見て絶望!?と思いましたが、記事を読んでなんとなく納得しました。
と同時に、やはり「天空の城ラピュタ」は幼少時に見るべきものであると再認識したのです。
さて、A氏が感じた「絶望」の理由とは一体なんなのか?
それは主人公の1人であるパズーという少年に対する如何ともしがたい嫉妬心と敗北感でした。
A氏から見ると、あっという間にシータという美少女の信頼を勝ち取り、共に心躍る大冒険へと身を投じていくパズーがあまりにも眩しく見えたというのです。
これ以上ないほどロマンチックなパズーとシータの出会い、そしてシータを一瞬にして夢中にさせるパズーの話術。
1つ映画作品としてではなく、シンプルにパズーという少年を1人の男として見てみても彼の女性を口説く才能は凄まじい。
仮にパズーが黒いスーツをビシッと身に纏えば、一晩で数百万円を稼ぎ出すカリスマホストにもなれるでしょう。
一方のシータはというと、かなりの美少女。それは作中でも明らかにされており、その美貌でドーラの息子や手下たちに飛行船での己の仕事を放棄させ、台所仕事を手伝わせるのに成功しています。
もしキラキラのドレスなど身にまとって銀座に降り立とうものなら、一晩で数百万円を稼ぎ出す売れっ子キャバ嬢にもなれるでしょう。
「愛し合うカリスマホストと売れっ子キャバ嬢のラピュタを巡るめくるめく大冒険」
A氏には「天空の城ラピュタ」がそんな風に見えたのかもしれません。
私は幼少時に「天空の城ラピュタ」を見ているので、今でも作品をみると童心に帰ることができますが、A氏にはそれがない。
「ラピュタのような名作もスレた大人が見るとこうなってしまうのか」
そんな貴重な学びを得ると同時に、記事を読むことで何か1つ大切なものを失った気がしてならない私でした。
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