以前、ヘビーウォーキングについてお話したとがありました。
こちらです
↓
歩くだけで30歳若返り!三浦雄一郎式トレーニングとは?
身体に負荷をかけた状態でひたすら歩くだけ。たったそれだけのことで、余命3年を宣告されたメタボ中年がエベレストへの登頂を果たしてしまったという驚異のトレーニング方法です。
今回私は、そのヘビーウォーキングを神戸市の北に位置する山の登山で実施してみました。果たしてどうなったか?
登山紀行を話す中で、ヘビーウォーキングによって私の身体に起きた変化を余すことなくお伝えします。それではどうぞ!
目次
三浦雄一郎式ヘビーウォーキングを山で

片足で3kg、両足で6kg、13kgのザック
これが今回の登山で私の足に装着したウェイトの重量、そしてザックの重量です。
これらのウェイトを装着したままの状態で登ったコースは、神戸市中心部の北側に位置する諏訪山、市章山、再度山縦走です。
そして今回の登山は、1人ではありません。私にしては珍しく、パーティー登山の1メンバーとしての参加です。
基本的にヘビーウォーキングは自宅近所や街中の散歩で実施するもの。歩くこと自体の重要度が極めて高い登山の本番で実施するべきことではありません。
私とて迷いました。もし、パーティーメンバーの皆さんに、私が足首にとんでもないウェイトを装着したまま登山していることが判明すれば、いや、それよりもそれが原因で山で転倒や足首の捻挫などの怪我をしてしまったら・・・
しかし、実際の登山でヘビーウォーキングを行えば、その足の筋肉強化の効果は計り知れない!何よりもヘビーウォーキングを登山で行なうと、自分の足に何が起こるのかどうしても知りたい、試したい!!
そんな好奇心が勝って、私はパーティーのメンバーには極秘で、足首のウェイトをズボンの裾で隠して、ヘビーウォーキング状態での登山に挑むことにしたのです。
三浦雄一郎式ヘビーウォーキング実践の山について

集合場所にて
私がパーティのメンバーに極秘で装着したウェイトは、両足に3kgのアンクルウェイト、背に15kgのザック。
メンバーに極秘にした理由は、ウェイトを身につけて登山などするなっ!と注意を受けると想定したためです。
ただでさえ登山では極限まで体力を消耗します。必要な物資をザックに詰め込んだ結果かなりの重量になることはよくありますが、そうでなければ、極力余計な荷物は省かなくてはなりません。
ましてや登山をする上では全く意味のない足首のウェイトなど言語道断!だと思うのは登山を知っていれば常識です。
ただの好奇心だけで、余計なウェイトを装着して挑む今回の登山。神戸市中央区のJR元町駅がそのスタート地点です。
スタート地点に到着すると、そこにはすでに5名ほどのパーティーメンバーがザックを降ろして談笑していました。
今回の登山におけるメンバー内でのわたしの立場は、何の役割も担っていない平の1メンバー。挨拶は欠かせません。
すると皆さん、一人一人私に自己紹介をしてくださり、何とも心地よく暖かい気持ちになることができました。
それだけに私の足首のウェイトが気になりました。私の足首は誰の目からもあまりにもゴツすぎる。注意でもされてしまったら一体どう説明すればいいのやら・・・
説明はできます。ヘビーウォーキングという筋トレ手法で、有名な登山家も実践しているとても効果的なものだと。
ただ「実際の登山でやることはないだろっ!自宅近所か街中でやりなさい!」と言われると言い返す言葉もありません。全くその通りなのですから。
幸いなことに誰1人私の足首のことに気づく人はおらず、メンバー全員が勢揃いしたところで、山へと出発することになったのでした。
三浦雄一郎式ヘビーウォーキングを登山で実践

足首と同化したウェイト
そんな私も、いつも足首にウェイトを装着して山に登っているわけではありません。基本的にヘビーウォーキングは、街中や自宅マンションの階段で行なっています。
だから足首に3kgのウェイトを装着している感覚は未知のものではありません。確かに3kgはなかなかの重量感ですが、普通に歩行する分には何ら支障ないこともわかっています。
だからこそ今回、山でのヘビーウォーキングに挑んだわけですが、歩き始めて約15分、足首に何の問題もありません。それどころか、脚自体がウェイトの重さに慣れ始めたのです。まるで足首にウェイトを装着していることなど忘れたかのように。
さて、歩き始めて約30分が経過、いよいよ一般歩道から山道へと入ります。といってもしばらくは丸太を組み合わせた山の階段なので、歩行は楽です。
しかし・・・
さすがにそろそろ足にも重さを感じ始めるのではないか?
息切れが激しくなってくるのではないか?
一緒に歩くメンバーから遅れ始めるのではないか?
通常、片足に3kg、両足で6kgの重量のウェイトをつけるなど考えられることではありません。そんな重い靴など存在しませんし。
ましてや今は、低山とは言え登山の真っ只中。万が一、メンバーから遅れて迷惑をかけるようなことになったら、すぐさま足首のウェイトを外してザックの中に入れるつもりでした。ザックの重量が6kg増えることになりますが、足首よりは重さを感じずに済むはずです。
ところが、山道でもそこまで重さを感じないのです。もちろん足首の重量感はドーンと存在しますが、それでいつもより息切れが激しくなったり、歩行速度が遅くなったり・・・なんてことが全くない!
現在、登山の舞台は諏訪山展望台、そこから神戸の街並みをのんびり楽しんでいるところ。

メンバーの方がお菓子を皆に配っていて、私も1つ頂戴しました。私の大好きなお菓子の「源氏パイ」!予想に反してウェイトの影響がなく、身体の調子も上々!「源氏パイ」のお味もひとしおでした。

そんな諏訪山展望台とお別れし、次の目的地である市章山へ。この市章山、とてもユニークな山で、山の斜面に神戸市の市章が浮かび上がるように電飾が施されているのです。夜、神戸の町から市章山が存在する北の方向を眺めると、神戸市のシンボルマークが!というわけです。
そんな市章山、神戸の街からシンボルマークが見えるように、その標高は少し高めです。いくつかの獣道と丸太階段を経て、約40分ほどで山頂に到着!なるほど、神戸の街が一望できます。

で、問題の足のウェイトです。ここまで何の問題もありません。息が切れることもなければ、メンバーから遅れることもない。足首の重量感が痛みへと変わることも全くない。これで膝へ良い影響を与えることができているならば素晴らしいことです。
詳しくはこちら
↓
歩くだけで30歳若返り!三浦雄一郎式トレーニングとは?
神戸愛に溢れた市章山を後にして、私たちは最終目的地である再度山へ。途中の東屋で休憩そして昼食をとります。
メンバーそれぞれ思い思いに昼ごはんの準備に取り掛かります。簡単にコンビニで購入したバナナとコーヒーで済ます人や家で作ってきた弁当を広げる人、またある人はコッヘルとバーナーとインスタント袋麺を取り出し湯を沸かし始めてます。
12月間近の11月下旬、熱々のインスタントラーメンが何とも美味そう!!!次から真似しようっと!心に誓ったのでした 笑

痛み始めた足首
で、肝心の足首のウェイトです。実はこのウェイト、家を出発して途中で装着したわけではありません。家で装着してそのまま電車に乗り、集合場所へと到着、現在に至るわけです。つまりウェイトを装着してから5時間もの時間が経過していることになります。
なんと装着5時間目にして、足首の付け根あたりに若干の痛みがで始めたのです。しかも両足に。なにか嫌な予感がしたのですが、別に耐えられない痛みでもありません。
それにここまで5時間も装着し続けてきたウェイト。どうせならば下山まで、いや自宅に到着するまで着したままでこの山行を終えたい!という達成感を味わいたい欲望もあって、その痛みは耐えることにしたのでした。
昼食を終えて再び、再度山へと向かい歩き始めた私たち。目的地まではあと1時間といったところ。獣道を1時間歩き続けるのはかなりの体力と精神力を必要としますが、再度山までのルートはハイキングコースとして整備された道。しかも、再度山自体が低山なので急な上り坂もなく、1時間の歩行はとても楽なもの・・のはずでした。
昼食を終えて歩き始めてから約15分、私の足首の痛みが急激に増し始めたのです。そう!先ほどまで「若干の痛み」だったはずの痛みです。もはや「若干」などとは言ってられない痛みです・・・
まずは、急に痛み始めた原因を考え始めました。で、真っ先に疑った痛みの原因が、足首のウェイトと靴下の間に小さな石コロが入り込んだことによる痛み。
実は痛みは両足首ではなく右足首だけでした。だからこそ石コロが原因である可能性が高いはず!と思ったのですが、いくらウェイトと靴下の間に指を突っ込んでみても石コロは発見できません。
残念ながら、ウェイト装着による足首への負担増大、そしてウェイトの足首への圧迫が痛みの原因であることは明らかです。指を突っ込んだ時に、それを確信せざるを得ませんでした。
しかし、再度山山頂まであと約40分、休憩を入れるような距離ではなく、かといって今更「足首のウェイトを外すからちょっと待ってください!」などと言えるわけがない・・・
徐々に激痛へと発展していく足首の痛みと付き合いながら、再度山まで歩行を続けるしかありませんでした・・
痛みからの解放のはずだったが
そうして約40分間、痛みと戦い続けながら山頂へと歩行を続けた私。山頂目前までくると、私の足首の痛みは骨への異常すら疑ってしまうほどのものへと発展していたのです。そして約40分後、再度山山頂へと到着!
「ふー!やっと着いたぁ!」
他のメンバーが登頂の達成感を味わいながら持参のタオルで爽やかに汗を拭っているとき、私は足首の痛みのせいで脂汗ダラダラでした・・
しかし、やっとウェイトが外せる!!私は登頂の達成感、喜びよりもウェイトを外せるという喜びに完全に支配されていたのです。最後の力を振り絞って、人目のつかない茂みへと隠れて両足首からそれぞれ3kgのウェイトを外す私。
バリバリバリバリ・・・
ウェイトは強力なマジックテープで固定されているため、外す時はかなり大きな音を発します。他のメンバーに聞こえないようにゆっくりと外し、ようやく両足首がウェイトから解放されたのでした。登頂とはまた違う類の達成感、というより開放感。これほどホッとした瞬間は久しぶりでした。
急いでウェイトをザックに詰め込んで、何気なく茂みから出て、何事もなかったかのように登頂の喜びを語り合うメンバーと私。この時私が再度山登頂などどうでもよかったこと、誰も知らなかったことでしょう。
さて、山頂でひと時を過ごし、下山の時間の到来。もはや私に怖いものなどありません。そう!足首の痛みなど全く怖くありませんでした。もうウェイトは足首ではなくザックに入っているのですから。
意気揚々と下山、JR元町駅へと歩き始めた私たち。あとはルンルン気分で駅への道程を楽しむだけのはず!でした。
ところが、いざ歩き始めた瞬間・・・ズキン、ズキンと走る両足首への痛み。バカなっ!!
私の両足首にもうウェイトはありません。ただ、靴下と登山靴があるのみです。にも関わらず痛みは相変わらず私の足首を走り続けている・・・
そうか!今度こそ石コロのせいだ!とばかりに足首の痛み部分に指を押し込んでも石コロなどない・・・まさか!
注意深く恐る恐る足首の痛み部分を指でなぞってみると、なんとそこには、靴下越しにでもはっきりとわかる異常な膨らみが・・・「あーー!!腫れてるぅ!!」
そうです!山頂まで痛みを耐え続けた私の足首ですが、しっかりとその後遺症を残していたのです。腫れという形で・・・
そうなるともう・・為すすべはありません。一刻も早く自宅へ帰って時間とともに腫れの治癒を待つしかありません。ザックに湿布でも入っていれば別ですが、そんなものを常備した覚えも全くありません。
JR元町駅までは約90分、ひたすら痛みに耐えてそこまで歩き、電車に乗って自宅まで帰るしかないのです・・・
三浦雄一郎式ヘビーウォーキング。それは三浦雄一郎氏を最高の登山家へと導いた素晴らしいトレーニング法であることは間違いありません。しかし、それを実際の登山でやるべきではない!今回の失敗を通して1つ利口になった私でした。
後日談

痛みに耐えながらどうにかこうにか自宅へ到着、大至急、冷凍庫の底に転がっていた保冷剤をタオルで包んで、両足首の患部を冷却した私。幸いにも痛みは徐々に収まり、二日後には腫れも痛みも消えて無くなりました。
それからも自宅周辺や自宅マンションの階段で三浦雄一郎式ヘビーウォーキングを実践していますが、痛みを感じることはありません。あの時の痛みは一体なんだったのか・・・今だに謎です。
ただ、どんな低山でも短いルートでも、登山を舐めてかかるとこういう目にあう!!登山歴15年目にしてこんな基本的なことを改めて身をもって学んだ私でした。
この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます
私のブログ収入獲得ストーリー!
登山ブログで月30万円の安定収入を得る私が参加した超おすすめプログラムとは?
登山ブログで証明!私のネットビジネス成功の法則とは?
大人気記事!!
- 初心者向け日帰り登山スポット 近畿圏
- 登山初心者向け日帰りスポット 関東編その1
- 登山用ヘルメット装着をおすすめ
- 歩くだけで30歳若返り!三浦雄一郎式トレーニングとは?
- 登山初心者の迷い・戸惑いを完全解決!
- 登山初心者を魅了!富士山登山の4ルート
- 登山のトレーニングについて 自転車編
- ウルトラライト登山で道具を知り尽くす
- ウルトラライト登山で道具を自由に自作
- ウルトラライト登山をあなたに指南
クライミング・ボルダリングの記事
- 私のクライミングデビュー体験記 その1
- 私のクライミングデビュー体験記 その2
- クライミングシューズの選び方!共に岩壁を登る相棒はこう選べ!
- ボルダリングの重要アイテム!初心者におすすめの炭酸マグネシウムチョークとは?
- ユニクロで揃う完璧なボルダリングの服装
山でのトラブルの記事
- 登山初心者が覚えておくべき怪我の応急処置法
- 登山で遭難しないためにあなたが知っておくべきこと
- 虫と上手に共存するための虫除け登山方法とは?
- 富士登山でスマートに高山病対策
- 山に住むクマとの共存方法を伝授
カメラの記事
- 登山風景のカメラ撮影は至高の娯楽
- 登山風景のカメラ撮影 至高のテクニック 第一巻
- 登山風景のカメラ撮影 至高のテクニック 第二巻
- 登山風景のカメラ撮影 至高のテクニック 第三巻
- 登山風景のカメラ撮影 至高のテクニック 第四巻
コメントを残す