冬の六甲山 登山紀行 

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こんにちは!登山家、そしてコピーライターもやっているマツウラと申します。

今回は、冬の六甲山に登ったときの紀行文を書いていようと思います。

実は、最後に六甲山に登ったのは小学生の頃、なんと30年近く前です!いやいや、よく覚えてたな!というくらい前の話です。

そんなわけで、ほとんど登ったことがないくらいの六甲山登山

ところで、私にしては珍しく今回は単独行ではありません。同じ山岳会に所属する同じ年の市川さんという方と一緒に登ります。

市川さんは六甲山の登山は何度か経験があるということで、彼に先導してもらうことにしました。

いつも通りの日帰り登山ですが、出会いあり、新たな発見あり、そして登頂の喜びありと三拍子揃った素晴らしいものでした!

これを読んだあなたが少しでも六甲山登山に興味を持ち、登ってみようかな?って思っていただけたなら、本当に嬉しく思います!

それではどうぞ!

六甲山登山1 芦屋の街の散策から

ある冬の日の午前8時、私は阪急の芦屋川駅にいました。もちろん、登山をするためです。

改札を無事通過し、あたりをキョロキョロしているとある男性に声をかけられます。

いつもは単独行ばかりの私ですが、今回は2人でのパーティー登山です。

パートナーは、私と同じ山岳会、しかも同じ年齢の市川さん。会社員として忙しい毎日を送る中でも頻繁に山に入る一方、アマチュアフルート奏者でもある彼。こんな風に生きていけたら最高に楽しいだろうなと思わせてくれる人です。私も見習いたいくらいです。

さて今回の登山、目指す頂上は六甲山です。関西に住む人ならば、この山を知らない人はいないでしょう。阪神タイガースの応援歌六甲おろしでおなじみの山です。

ところで、六甲おろしって何?詳しくはこちらです。

六甲山地は神戸市から西宮市の市街の背後に東西に聳え立ち風の流れを変化させる。西高東低の冬型の気圧配置となると西の明石市からの季節風は明石海峡で収束して山添いに強く吹き抜ける。或いは季節風が山頂に当たってから、加速度をつけて吹き降りるのが六甲おろしと呼ばれる北風である。

早い話が、六甲山地からの突風のことです。この六甲おろしが神戸の街々に吹き下すのですが、酒造産業ではこの風が利用されているようです。

これまで全国各地の山に登ってきた私。感覚的には日本の山全てを制覇した!!ってくらいの気持ちですが、とんでもない。

山岳大国日本。日本には日本百名山や二百名山に数えられる有名な山から、あまり知られていない無名峯まで千以上の山が存在します。

日本の山全てを制覇するならば、それこそ人生をかけた挑戦になることは間違いありません!

登山歴だけは長い私ですが、日本にはまだまだ私の知らない山がたくさん存在するのです。

・・・とはいえ、大阪に住居を持つ私の目と鼻の先、しかもこれほど有名な山に30年近く登っていなかったとは・・・灯台下暗しとはまさにこのことです。

そう!実は六甲山登山は、小学生の時に登山好きの先生に連れられて登ったのが最後、それから今日に至るまで約30年間ご無沙汰だったのです。

それほど昔の登山ですが、真冬の山であまりにも寒くて手に痛みすら感じたこと氷のように冷たくなったお弁当を必死の思いで完食したこと一緒に登った友人があまりの寒さに泣き出してしまったこと、そして何より、やっとの思いでたどり着いた有馬温泉での入浴が最高に気持ちよかったこと等、詳細に思い出すことができます。それほど、良くも悪くも強烈な思い出だったということかもしれません。

約30年前の登山、もちろんルートもしっかりと覚えている・・・はずもなく、今回は六甲山登山のベテラン、市川さんに先導をお願いすることにしました。

さて、そんな六甲山登山、芦屋川駅を出発してまずは、のんびりと芦屋の街を散策といった風情です。そこそこ交通量は多いものの、どこかのんびりとした芦屋の街。住むには最適な街です。

山に入る手前の最後のコンビニで用を済ませ、しばらく歩くと上り坂に差し掛かかります。

いよいよ登山の雰囲気が出てきた!といってもまだまだ道はアスファルト、周りには・・・超高級住宅がズラーリと立ち並ぶ。そう!ご存知の方も多いと思いますが、芦屋は日本でも有数の高級住宅街が立ち並ぶ地域でもあるのです。

それにしても、まるで公共施設のような巨大な個人宅、駐車場には普段滅多にお目にかかれない高級外車や高級スポーツカーが2台、3台駐車されています。

超高級住宅を横目にスゲー、デケー、カックイーを連発しながら一路山へと向かう私たち2人でした。

六甲山登山2 滝の茶屋にて

15分ほど歩くと超高級住宅街は途切れ、代わりに少しひらけた山が姿を表しました。同時にアスファルト道も砂利道へと姿を変えます。

車1台が楽に通過できるような比較的広い道ですが、ここが街と山の境界線であり、まるでさあもうすぐ本格的な登山だ!準備はいいかい?と山が教えてくれるかのような道です。

左を向くと周囲を山に囲まれた谷深い渓流が流れ、右を向くと壮大な山壁、そして壁をくり抜いた中にはポツンとお地蔵様が祀られていました。

そんな道を登ること約10分、ロックガーデンなる看板左には大迫力の高座の滝、そして真っ正面には滝の茶屋が見えました。

六甲山山頂を目指す誰もが通る六甲山のオアシス、滝の茶屋。また、ここが登山のスタート地点でもあります。

高座の滝を眺めながらベンチに座ってのんびりと一杯!そんな最高のひとときを提供してくれる滝の茶屋ですが、私と市川さんは、ザックを下ろしてホッと一息入れるのみ。

ここまでの歩行でもかなりのエネルギーを消費したらしく、私はかなりの身体の火照りを感じていました。そこで、アウターレイヤーを一枚脱ぐと、私の全身からまるで地獄谷のようにモウモウと立ち上る湯気!

身体の保温は大事ですが、火照りすぎた身体は適度にクールダウンさせなくてはなりません。そこで、汗の放出と適度な保温を同時に行うために、ミドルレイヤーを脱いでザックへ収納。代わりにアウターレイヤーを着込んで、登山をスタートさせることにしました。少し変則的なスタイルですが、これまでの経験上、ここではこれが最も快適であるはずです。

ここで準備も万全、気持ちも整えて、さあいざ登山へ!!

六甲山登山3 登山スタートは岩場から

滝の茶屋を抜けて石段を登ると、そこには趣のある案内表示の立て札が。登山道ではお馴染みの気の立て札ですね。

私たちの目的地は六甲山山頂。無論ルートは1つだけではありませんが、今回は風吹岩を経由します。従って、風吹岩の方へ向かいます。

すると、息つく暇もなく急な岩場に遭遇!実はここ、ロックガーデンという有名な岩場の施設で、ロッククライミングにも最適な岩場もある大人の遊び場なのです。六甲山登山のスタート地点である滝の茶屋、高座の滝もまたロックガーデンの一部です。

ロックガーデンは花崗岩という白っぽい岩で構成されており、数万年もの時間をかけて雨風の侵食で形成された自然の織りなす芸術品ともいうべき美しい姿の見せてくれます。

とはいえ、その姿にボーッと見惚れている場合ではありません。六甲山頂にたどり着くためにはここを制覇しなくてはなりません。

というわけで、いざ登攀開始!両方の脚だけでなく、両手も駆使して次々と岩場を登っていく私と市川さん。

巨大な花崗岩がいくつも折り重なって構成されている岩場ですが、決して難しい登攀ではありません。

約5分登るとまるで階段の踊り場のような、一息つくのに最適なスペースに到着。一旦ザックを下ろして、水筒の水を口に運んで水分補給。そしてふと景色に目をやると、遮るものが何もない、神戸の街と瀬戸内海を一望できる絶景があったのです。

そして何かを思い出したかのように、おもむろにザックから何かを取り出した私。そう!数ヶ月前にメルカリで購入した掘り出し物の一眼レフカメラです。

これだけの絶景をただボーッと眺めてるだけなんて勿体無いことはできません。

パシャリ パシャリ

角度を変え、向きを変えなどして、神戸の街と瀬戸内海を一望する絶景を十数枚の写真に撮り収めたのでした。

そこからさらに美しい花崗岩の岩場を登り、登山道を経て到着した地点は風吹岩。ロックガーデンの有名地点です。

そこには登山ルートの有名地点を象徴するかのような3mほどの巨大な花崗岩のオブジェ、そして鉄塔が建っていました。

鉄塔といえば、高圧電線用のものを思い浮かべます。強力な磁力が周囲に発生するため、通常は周囲にフェンスを張っていますが、ここにそんなものはありません。また、鉄塔について何ら注意書きもないところみると、かつて使用されていたものが用済みとなり、オブジェのように放置されているようにも感じました。真相は不明ですが。

私たちの他には5名ほどの登山客。談笑したり、絶景を写真に収めたり、水分補給してボーッとその場の雰囲気を楽しんだり、皆思い思いにその場での休息を楽しんでいるようです。

私も軽く水分補給した後、自慢の一眼レフでパシャパシャと絶景を撮りました。景色だけでなく、風吹岩の状況も収めようとしたその時、私はあることに気が付いたのです。

絶景を撮るには一眼レフは最適ですが、風吹岩の状況を写真に収めるには、一眼レフよりもスマホが最も適しているのです!

もちろん一眼レフでも撮ることはできます。しかし、スマホで撮る方がお手軽、しかも撮ったものを見比べても一眼レフと何ら遜色がないのです。

わたし
スマホの技術が一眼レフと肩を並べるとは・・・

いやいや、今冷静になって考えるとそんなことはないと思うのですが、この時はスマホの技術力に唖然としてしまったのです。

それ以降、目の前の登山道や休憩ポイントなどの近距離撮影はスマホ絶景の撮影は一眼レフ、と使い分けることにしたのでした。

六甲山登山4 静寂に響くカップイン

さて、風吹岩を出発した私と市川さん。登山道はなだらかで、歩行は極めて順調です。先導の市川さんの歩行ペースは、まるでプロの登山ガイドかのように速すぎず、遅すぎず、絶妙な速度を保っています。

そのおかげで歩行しながらも話は弾み、約1時間にもわたる歩行はまるで時間を感じることなく進みました。

登山道はというと、なだらかな坂道を超えた後、下り坂に差し掛かります。下り坂を降り切った地点は芦屋カンツリー倶楽部というゴルフ場があり、私たちの通過中にもプレーを楽しむ一団がいました。

1月という季節は、様々な動物が冬眠し、植物は枯れ、鳥は温暖な気候の地へと飛んでいく、ある意味死に近い季節と言えるかもしれません。

それだけに登山中に響き渡る声は極めて少なく、周囲は静寂に包まれています。そんな中突然響く登山とはかけ離れたある音が響き渡tたのです。

カランコロン

そうです!私たちが通過する登山道のすぐ右手には、ゴルフコースのグリーンとカップを示す旗が見えたのです。

その時ちょうどゴルファーがボールをカップに沈めた瞬間だったわけです。

実は私、ゴルフの経験が全くなく、当然コースを回ったこともありません。そのため、ゴルフ場のグリーンをこんな間近に見たことはありませんでしたし、ボールがカップインする音も初めて聴きました。

静寂に包まれた山に響き渡るカップインの音を聴いた時、ふと私の頭をかすめたある俳句があります。

古池や 蛙飛び込む 水の音

池のほとりで蛙が飛び込んだ小さな音すら響き渡るほどの静寂を唱った、後世にまで伝わる松尾芭蕉の名句を彷彿とさせる出来事でした。

六甲山登山5 突如閃いた登山後の温泉

さて、ゴルフ場を通過した私と市川さん、そこからは雨ヶ峠に向かって上り坂となります。

途中、綺麗な湧き水らしき水がチョロチョロと流れている小さな川を発見。テント泊では、こういう湧き水を汲み上げて飲み水にすることもあります。ウィスキーを綺麗な湧き水で割って飲む!これがまた最高に美味しいのです!

ところが、その小さな川に何やら注意書きらしき表示があり、それによると・・

この谷の水は水質検査の結果、汚染がひどく飲料には適しません

とのこと。綺麗な湧き水らしき水は、どうやらゴルフ場からの水だったようです。注意書きを設置してくれた方に感謝しながらも、何となく寂しい気持ちになってしまったのでした。

約200mほどの坂道を登り切ると雨ヶ峠に到着、そこには雨ヶ峠の東屋がありました。東屋の中央にはデカいテーブルがドンと設置されており、私と市川さんはテーブルの端にザックを下ろして一息つくことにしました。

ザックから水筒を取り出し、寒さのためキンキンに冷えた水で水分補給をしていると、テーブルの向かいには単独行らしき女性が、私たち同じように一息入れている様子に気がつきました。

市川さん
こんにちは!

 声をかける市川さん。すると女性も「こんにちは!」と愛想よく返してくれました。

こちらの明るく愛想の良い女性は、頻繁に六甲山登山をしている方で、登山後の温泉が何よりの楽しみだとのことでした。

そうです!そういえば、今回の私たちの目的地は六甲山山頂、そこから有馬温泉に向かうルートもあるのです。

もともと私にも市川さんにも登山後に温泉に入る、という発想がありませんでした。しかし、気温5℃にも満たない冬の登山でキンキンに冷えてしまった水を飲んでいると、温泉という響きが、何とも魅力的に感じます。

この時初めて私の中に、おそらくは市川さんの中にも登山後に温泉に入るという選択肢が芽生えたのでした。

六甲山登山6 一軒茶屋と六甲山山頂

雨ヶ峠の東屋を後にして、登山を再開した私と市川さん。軽い上り坂を30分ほど登ると、何やら雪が一面うっすらと積もった駐車場のような広場に出くわしました。そこから真っ正面を見上げると、目の前に山壁がそびえ立っています。

市川さん
ここから後1時間ほどで一軒茶屋につきます。そこまできたらもう頂上ですよ。

と、市川さん。

市川さん
ただし、ここからの1時間はかなりの急坂になります。頑張りましょう!

なるほど!身体の疲れ具合から考えると、あと1時間が踏ん張り時という感覚です。

確かに身体は疲れを感じてはいるが、その疲れも心地よく、ここからのあと1時間の登りは登った後の達成感を演出する最高の試練となるはずです。

軽く一息ついたあと、いざ急坂へと踏み出す私たち。

確かにこれまでの登山道と比較すると急な坂道ではあるが、苦戦するほどではありません。ただ、ここまで登ると、白く雪化粧が施された登山道が目立ちます。

当然滑りやすい状態で、転倒の危険性も出てきます。脚の踏ん張りとバランス感覚を最大限に生かしながら、どうにか順調に歩を進める私と市川さん。

約1時間後、山壁を登りきり、ついに一軒茶屋に到着したのでした。

一軒茶屋までくると周囲は一面銀世界、雪国を彷彿とさせる世界が広がっていました。山道の歩行で身体がエネルギーを燃焼し続けているため、さほど寒さは感じません。しかし、顔にピリピリと感じる冷気が、凄まじく低い気温を物語っています。

さて、六甲山登山のルートポイントである一軒茶屋、当初私は登山のスタート地点の滝の茶屋のような茶屋を想像していました。

ところが実際は予想外に立派な施設、国道沿いにあってもおかしくない大型の喫茶店といった風貌の茶屋でした。それもそのはず、なんと一軒茶屋は車道に面したレストランだったのです。

実際に、一軒茶屋の先には片側1車線の道路が走っており、六甲山山頂はその道路の向かい側にあるとのことです。

想定していた六甲山山頂の様子と現実との隔たりに若干の戸惑いを覚えながらも、その道路を渡って、一面雪化粧の坂道を歩く私と市川さん。

すると、ここまでの登山道とは打って変わって、背に大きなザックを背負った数十人、私たちと同じ方向に歩いていくところを見たのです。

六甲山へと続く登山ルートはいくつも存在しますが、六甲山の山頂は日本でたった1つ。つまり、各ルートからの登山客がこの場所にたどり着いたわけです。

雪化粧の緩やかな坂道を50mほど歩くと、一面真っ白な大地の中にポツンとそびえ立つ、六甲山の山頂を示す立て札を発見!

六甲山最高峰931m   立て札は確かにここが山頂であることを示しています。

今ここに、私と市川さんは六甲山系最高峰の六甲山への登頂を果たしたのでした。

登頂までの所要時間は約4時間30分、上り坂あり、下り坂あり、岩場あり、清流の流れあり・・・バラエティに富んだ登山道の中、時には市川さんと互いのことについて語り合い、本当に楽しく充実した山行でした。

六甲山登山7 この世で最も美味なもの

それから、山頂を少し下った道の脇に立つ東屋で一息。私と市川さんはそれぞれ持参のストーブで湯を沸かすことにしました。

誰かが言いました。

この世で最も美味なものは、極限まで喉が乾いた時のコップ1杯の水である

今こそ、その状況を体感する時です。もちろん喉は乾いているわけではありませんが、代わりに私と市川さんの身体は、極限まで冷え切っていました。

冷え切った身体に立った一杯の熱々の湯は、それこそこの世で最も美味なものであり、また身体が蘇生する瞬間を感じることができるはずです。

市川さんのストーブは、より短時間での沸騰が可能なジェットボイル式です。コッヘルにキンキンに冷えた水を投入、すると水は点火してから1分も経過しないうちに沸騰していました。

市川さんはティーバックで紅茶を入れ、優雅?に午後のひと時を楽しみました。

私のストーブは一般的なものでしたが、それでも2分足らずで水は沸騰、インスタント味噌汁のもとを投入し、やはり優雅?に味噌汁を楽しんだのでした。

六甲山登山8 有馬温泉へ

六甲山山頂に別れを告げ、私と市川さんの間には再びあの話が持ち上がりました。そう!温泉です。

真冬の六甲山山頂は、まるで雪国のように圧倒的な低温の世界、私も市川さんも身体中冷え切ったいました。

そんな時に、雨ヶ峠の東屋で話した温泉の話を思い出したのです。

冷え切った身体を温めるべく温泉へ

六甲山山頂からの下山ルートはいくつかありますが、私と市川さんは何ら迷いことなく、有名な温泉地である有馬温泉へのルートを選択したのでした。

有馬温泉までは約1時間のルート、登山道はもちろん険しくはありましたが、特別困難な障害が待ち受けているわけではありません。

唯一、積雪による転倒が最大の懸念事項でしたが、脚の踏ん張りとバランス感覚を最大限に発揮することで、難なくクリア。約30分で積雪ポイントを抜け、あとはひたすら下山するだけでした。

気持ちにも余裕が出てきた私と市川さんは、互いの仕事の話、趣味の話に花が咲き、ほとんど時間を感じることなく有馬温泉へとたどり着いたのでした。

最後に

・・・以上、冬の六甲山紀行文でした。たった1日、しかも芦屋川駅を出発してから有馬温泉まで6時間ほどの山行でしたが、まるでテントで2泊したくらいの充実したものでした。

これまでの山行のほとんどを単独行でこなしていた私、本当に久しぶりに市川さんというパートナーと共に山に登りましたが、これが充実した山行となった要因の1つなのかもしれません。

同じ年齢ということもあり話が弾んだということもありますが、特筆すべきは、今回先導をお願いした市川さんの歩行ペースです。彼の歩行ペースは極めて絶妙でした。

決して速すぎず、かといって甘やかしてもくれないくらいのスピードを保った歩行、かつて八ヶ岳の赤岳を登山ガイドと共に登った時のことを思い出しました。

その時の登山ガイドは公式の資格を所持した、まさに登山ガイドのプロ。登山初心者ですら高難易度の山に登頂させてしまう技術を持った方でした。

今回の市川さんの歩行ペースは、その時の歩行を彷彿とさせるものだったのです。

充実感を得た山行は、次回の登山へのこれ以上ないモチベーションとなり得ます。私は今回の山行で、登山の魅力を再確認することができたのでした。

ところで、下山後の有馬温泉ですが・・・実は私と市川さんは温泉に入浴することはありませんでした。それには理由があります。

そもそも有馬温泉は1つの温泉施設を示す名称ではなく、周辺の観光地を示す総称となっています。この日は3連休の初日、有名な観光地である有馬温泉には観光客が押し寄せており、温泉もまた満員だったのです。

たった1つ温泉に入るというミッションを果たせなかった私と市川さんでしたが、それもまた次回へのモチベーションとし、それぞれの帰路へと着いたのでした。

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