今日はいきなりちょっとしたカミングアウトをしてしまいます。
実は私、登山家でありながら、ここ5年は登山をしていませんでした・・・
約5年前の大怪我以来、家族や周りの人の手前、登山が出来なかったのです。
大怪我を負った時の記事はこちら
↓
山で負った自分史上最悪の怪我とは?前編
山で負った自分史上最大の怪我とは?後編
しかし、それから5年の月日が経過、ようやくほとぼりが冷めた?と思い、再び登山を始める決心をしたのです。
記念すべき登山家再出発の山は、広島県宮島の弥山。標高535mで低山に該当する山ですが、かつて弘法大師が開山したと言われる由緒正しき山であり、登山というよりも寺院参拝に来たような山行でした。
登山家としての再出発にふさわしい素晴らしい山でした。
登山当日は晴天に恵まれ、気温は20度。これ以上ないくらい最高のコンディションの中、素晴らしい3人の仲間と共に山頂を目指した紀行文をお届けします。
これをきっかけに、もしあなたが「弥山に登ってみようかな」と思っていただけたなら、こんな嬉しいことはありません!
それではどうぞ!
目次
宮島弥山登山1 本島から宮島へ
平成29年11月3日。気温20度。快晴。ここは広島県のJR宮島口駅の南口。

ただのハイキングという割には少々大きめのザックとウエストポーチを身につけ、私はこれから始まる久しぶりの山行にワクワクが止まらず、駅のベンチに座ったり、立ち上がったり、ストレッチをしてみたり・・・とにかくソワソワしていました。
目指す山は、宮島にある弥山という標高535mの・・・低山に該当する山ですが、その歴史は古く、平安時代初期まで遡ります。
かつて弘法大師が開山したされる由緒正しき山である弥山は、大聖院をはじめとする数々の荘厳な寺院、西国三十三観音、十一面観世音菩薩、波切不動明王等の歴史ある像がドンと構えており、世俗と欲望にまみれた不浄な私が足を踏み入れてもいいのか、とすら思ってしまう雰囲気が漂う山です。

これまで登ってきたどの山とも異なる雰囲気の山ですが、とにかく山に登れるんだ!そんな喜びでいっぱいでした。
で、私は駅で一体何をしているのか?基本的にソロ(1人で行う登山)の山行が多い私がサッサと山に向かわず、なぜ駅のベンチでソワソワしているのか?
実は今日はソロの山行ではありません。共に山に登る3人の仲間を待っていたのです。
待ち合わせは12時。私が宮島口駅に到着した時刻は11時30分。記念すべき登山家としての再出発の日に待ち合わせに遅れる、などという最悪の事態は絶対に避けなければいけないと考え、早めに家を出発したのですが、どうやら少し早すぎたようです。
そんな時、私はあることを思い出し、おもむろにザックの中の精密機器を取り出しました。
精密機器?
そう!今日は私の登山家としての再出発記念日というだけでなく、先日ネットで格安で購入した一眼レフカメラのデビューの日でもあるのです。
こいつの名はCanon EOS Kiss X2 10年以上前のモデルですが、今でも十分通用する優秀な一眼レフカメラです。

大怪我を負ってから、山に登りたくても登れなくなった私は「山と渓谷」「PEAKS」「岳人」などの登山雑誌を次々と購入しては読み漁り、雑誌の中の山からの絶景写真を眺めてはため息ばかりついていたのです。
山に登りたいという気持ちが大きかったのはもちろんです。しかし同時に「自分でも絶景写真を撮ってみたい!」と思うようになっていました。
そんな願いがついに今日実現する!!
一眼レフを取り出した私は、もう一度ザックを背負って、一眼レフをたすき掛けに身につけてみました。
駅のガラスにうっすらと映る自分のエセカメラマンのような姿を見て、グフフと笑う気持ちの悪い私。
そんな気持ち悪い自分にすら全く気がつかないほど、私はとにかく浮かれていたのでした。
そうして迎えた12時・・・誰も来ません。まあ、ちょっと遅れているのかな?と思いつつ5分待ちましたが、それでも誰も来ません。
12時から10分を過ぎた頃、「ん?」と思い、スマホでメールを確認するとメッセージが!
「みんな広電宮島口駅にいます。」
私が待っていた駅はJR宮島口駅です。なるほど、宮島口駅はここだけじゃなかったのか・・・
慌てて駅の外に出ると、今回の主催者である西野さんがいました。
「西野さん!どうも!」
声をかけ、共に他の仲間が待つ広電宮島口駅へと向かい、ようやく全員勢ぞろい!他の2人の仲間は住吉さんと岩永さん。
今回の山行パーティーはこんな感じです。
西野さん | 今回の主催者。ネットビジネス、特にコピーライターとして一言では言い表せないほどの実績を持つ私のメンター。 |
住吉さん | 広島在住の3人の子を持つ母。弥山登山の経験者。 |
岩永さん | 名古屋在住。背が高くスリムなモデル体型の男性。登山未経験者。 |
松浦 | コピーライター兼登山家。当ブログの管理者。 |
初めまして!と、軽く挨拶をすませ、一路フェリー乗り場へ。宮島は離島なので、フェリーに乗る必要があります。
4人それぞれ切符を購入しフェリーへと乗り込むと、まずその人の多さにビックリです。こちらをご覧ください↓

これは、宮島全体を描いたガイドマップですが、数々の名物商店や土産物屋、宿泊施設が並び、一大観光地の様相を呈していています。また、宮島には厳島というもう1つの名称があり、その名を冠した厳島神社は、松島・天の橋立と並ぶ日本三景の1つに数えられます。
そんな宮島は「せっかくの休みだからちょっと外出しようか」という人にはピッタリの観光地なわけですね。

そんな観光地である宮島、外国人旅行客の数には圧倒されます。土産物も外国人向けのものが見受けられます。
例えばこれ↓

日本人はまず買わないだろうな・・と思われる日の丸と「日本」のコラボTシャツ。店主の商売センスに脱帽です 笑
宮島弥山登山2 厳島神社でお祓い
で、フェリーを降りた私たちは、砂浜沿いの美しい海や島を愛でつつ、身を清めるために一路厳島神社へ。

海に面した立地の厳島神社は、数年前に大型台風の被害を受け甚大な被害を被ったということですが、そんな痕跡は全くなく、朱色の美しい姿で私たちを楽しませてくれました。

そして、お祓いです。申込用紙に必要事項を記入するのですが、それぞれ自分の願いを選択できるようになっているのです。例えば、学業上達 身体健全 心願成就など・・
弥山登山の数日前に健康診断を受けた私。そんな私の願いはただ1つ「身体健全」。もちろん、これから始まる弥山登山の無事も願いましたよ 笑
宮島弥山登山3 弥山最古の寺院 大聖院にて
由緒正しき弥山の頂上へと続く登山コースは3つあります。

紅葉谷コース | 約700本もの紅葉やカエデを見ることができる紅葉谷公園を通るコースです。紅葉の季節には、素晴らしい景色を見ることができます。 |
大聖院コース | 霊峰・弥山のふもとにある真言宗御室派の大本山である大聖院。宮島で最も歴史の古い寺院です。弘法大師空海が弥山を開基して以来1200年の歴史を持ち、皇室との関係も深いお寺でもあります。ここでの参拝を兼ねたコースです。 |
大元コース | 桜の名所として知られ、厳島神社より古い歴史ある神社です。柿(かわら)葺屋根は日本で最も古いと言われ、現存する唯一のものです。ここでの参拝を兼ねたコースです。 |
今回の登山は、神社や寺院での参拝をメインにしたものであるので、選ぶコースは大聖院コース。
厳島神社を後にして、約5分歩くと大聖院に到着です。大聖院は概ね登山コースのスタート地点に位置します。

門の左右には大迫力の仁王像がお出迎え。いや、お出迎えと言うよりも「この聖域を汚す奴は許さん!」と、恐ろしく気合いの入った雰囲気です。この大聖院が歴史上いかに重要な寺院かということを物語っているかのようです。身の引き締まる思いで一礼して門をくぐると、その先には長い石階段がそびえ立っています。
石階段の左側をふと見下ろすと、そこには無数のお地蔵様が並んでいました。山ではところどころにお地蔵様が祀られていることはよくありますが、これだけ無数に並んでいるところは初めてみました。

しかもよくよく見ると、単なる石像ではなく、1体1体全て違う表情をしています。魂が込められたお地蔵様を具現化した姿のようにも見えて非常に興味深いものでした。
お地蔵様を横目にさらに階段を上がると、左手に釣り鐘がありました。どうやら誰でも自由に突いてもいいようです。

4人で順番に突くこととなり、それぞれ鐘突きに挑戦!鐘突き棒(撞木という)から垂れる縄を後ろに引き、振り子の原理に自身の力を加えて勢いよく釣り鐘を叩く!
ゴ〜〜〜ン・・・
独特の音色が辺り一面に響き、周囲の山々へと吸収されていきます。心なしか私の脳みそにまで音色が吸収されたかのような錯覚を覚えました。いい音色でした・・・
釣り鐘を後にし、さらに階段を上がると、大聖院の本堂である摩尼殿に到着です。
本殿の中は非常に荘厳で近寄りがたい雰囲気がありましたが、本殿手前の広場は、仏具などの露天商があり、聖と俗がいい感じに融合している様子で非常に居心地の良い空間でした。
大聖院でゆっくりと休憩をとり、階段を下りていよいよ本格的な登山開始です。おっと、その前に大聖院からの風景を一眼レフに納めたので、ご紹介します。遥か遠くまで見渡せて素晴らしい風景でした。

宮島弥山登山4 大聖院コースから登山開始
大聖院を後にして、いよいよ弥山頂上に向けて登山開始です!
初めはなだらかな階段コースで、まさにハイキング気分です。山ならではの美しい渓流が流れていて、私たち4人を歓迎してくれているかのようでした。

美しい渓流を横目に、ひたすら続く石階段の登山道。確かに大聖院コースは石階段が続くコースという情報を得ていましたが、ここまでひたすら石階段が続くとは思いませんでした。
一体どうやってこんな階段をここまで運び、階段を作ったのか・・・階段を作り上げた太古の職人たちに思いを馳せ、ただひたすら階段を登る私たち4人。
石階段を登りながら、私はあることに気がついたのです。
私はこれまで数々の山に挑戦し、頂上へと登ってきました。そしてその経験とネットや雑誌で勉強した知識で、このブログを立ち上げ、記事を更新してきました。
登山というジャンルに関してはそこそこの知識を持っていると自負していました。
しかし5年間のブランクを経て、今こうして再び登山をしてみると、改めて発見したことがあるのです。
それは一体何か?
それは、登山を行うには体力が必要だということです。
そんなこと言わないでください 苦笑
とはいえ、盲点でした。この弥山登山の日の1週間前から、私は弥山に関する情報を少しずつ集め、弥山の歴史や古来の建造物、そして登山道などについても勉強してきました。
弥山からの絶景を写真に収めようと一眼レフの準備もバッチリです。もはや何の抜かりもなく弥山登山に挑める・・・はずでした。
そんな中、唯一準備を怠ってしまったのが体力だったのです・・・
思えば登山は5年ぶり、しかもここ最近はブログの更新と本業にひたすら打ち込んでいて、運動らしい運動をほとんどしていませんでした。
そんな状態で弥山登山に挑んでしまった私、最初の休憩場所ですでに息も絶え絶えです。
ここで、水筒の水をクイッと飲んで出来るだけ体力を回復させようと努めました。
もしかしたら、私は回復が早い方なのかもしれません。割と短めの休憩でしたが、どうにか呼吸を整えることはできました。
他の3人を見てみると、西野さんはまだまだ元気一杯、住吉さんは弥山登山経験者だけあってさすがの余裕の表情、岩永さんはちょっと苦しそう・・・
特に西野さんは、休憩中にブレイクダンスでもしそうなくらい元気な様子、凄まじい体力の持ち主です。

最初の休憩地から撮った絶景ポイントです。息が上がりながらも、何とか写真は撮りました。

最初の休憩地を後にし、さらに続く石階段をひたすら登り続ける私たち4人。それにしてもどこまでも続く石階段。非常に登りやすいし、階段がある限り道迷い遭難もあり得ないでしょう。観光客、参拝客が多い弥山では、この石階段の果たす役割は計り知れません。
ただその反面、石階段は通常の登山道よりも体力の消耗が激しいという欠点もあります。
通常の登山道は、悪路であるにせよ歩幅は自分で決めることができます。歩幅を短くしてゆっくりと歩けば、長く続く登山道でも体力の消耗は最小限に抑えることができます。
ところが、石階段だと自分で歩幅を決めることはできません。階段の高さに合わせて脚を上げる必要があり、それが大きく体力を消耗させるのです。
もちろん、通常の登山道でも所々で石階段や丸太の階段はあります。ただ、そんな場所は長い登山道の中でもごく一部で、それで体力が激しく奪われるということはありません。
弥山はどうか?
頂上にたどり着いて判明したことですが、大聖院コースの約90%は石階段の登山道です。これほどしっかりと整備された登山道は日本でも稀だと思います。

違いますよっ 苦笑
現に、この弥山登山の1週間後、標高1100mの滋賀県は打見山に登りましたが、弥山の時ほどの体力の消耗はありませんでした。
・・・さて、登山の方は2度目の休憩地に到着、左手に美しい滝が見える心地よい休憩地です。
休憩地の柵に軽く腰掛けて呼吸を整えていると、何と前から野生の鹿が!!弥山登山の魅力の1つが、野生の鹿との触れ合いだと思います。

鹿も人を一切怖がることなく近づいてきてくれます。動物好きの私には、これはタマラない癒しです!
2度目の休憩地を後にして、さらに石階段を登る私たち4人。ここまでくると、4人のバテ具合で3つの組に分けることができます。
- 余裕組・・・・・・西野さん、住吉さん
- 少しバテ組・・・・岩永さん
- グロッキー組・・・松浦
余裕組の2人は、いろんな話に花を咲かせながら、時には微笑みながら階段を登っています。岩永さんは口数がかなり減ったようですが、足取りはしっかりしているようです。私はというと・・・すでにグロッキーな状態を何とか悟られまいと必死になって呼吸を整えていましたが、もはやそれも限界。
ついには
西野さんに疲れをみせて気を使わせてしまうハメに・・・登山家として地の底まで落ちた気分でした 笑
また、余裕組の住吉さんのお気遣いにもかなり助けられました。
途中、外国人の少年が1人で私たち4人を追い抜いていき、先に到着した休憩地の看板をジーッと見ている様子に出会いました。
この時、すでにグロッキーだった私。そんな時、住吉さんはその少年に話しかけて若干の休憩時間を作ってくれました。
ほんの少しの休憩時間でもありがたかった私は、この少しの休憩時間にかなり救われました。
そんなこんなで、どうにか頂上にたどり着いた私たち4人。最後には4人で1つの組、頂上到着組となったのでした。
宮島弥山登山5 弥山頂上にて
ついに頂上に立った私たち4人。登り始めから頂上に至るまでしっかりと整備された弥山だけあって、頂上にはちゃんとした展望台が設置されており、頂上であることを示す石碑もありました。

ここまで、ハアハアゼイゼイ言いながら、3人の仲間に助けられながら、どうにかたどり着いた私。
早速展望台に上がり、そこから見た景色は、ここまでの疲れを綺麗さっぱり吹き飛ばすほどの素晴らしいものでした。

弥山頂上から眺める本島の景色。海岸線を広範囲に渡ってはっきりと見渡すことができます。写真の左下に見える白い放射状のものは牡蠣の養殖場です。

太陽が西に傾きかけたところです。夕焼け手前の美しく照らされた海をパシャリと撮影。

休憩中の女子。撮るつもりはなかったのですが、何となくお気に入りの一枚です。

石の上の白いものは、実は1円玉です。撮影時も小学生らしき男の子数名が1円玉を石の上に乗せようと放り投げていました。どういう意味があるのか・・・謎です。
私たち4人はそれぞれ、ひとしきりに頂上での雰囲気、景色を楽しみました。
展望台で景色を眺めたり、石に座ってボーッとしてみたり・・・私は頂上からの景色全てを写真に収めようとしばらくの間、一眼レフのシャッターを押していました。
ひとしきりに写真を撮った後ふと後ろを振り返ると、石の上に登り遠くを眺める西野さんを発見。
その時、西野さんは感慨深げにこう言ってました。
弥山の標高は535m、日本の山でも低山に該当する山です。弥山よりも高い山はいくらでもあるし、ここよりももっと遠くまで見渡せる山も日本にはたくさんあります。
しかし、弥山ほど歴史的に重要で由緒正しく、そしてエネルギーを感じさせる山は無いかもしれません。
私も弥山からの景色は、単にいい景色という以外の何かエネルギーが自分の中に吸収されていくような不思議な感覚を感じさせます。
ここまで登ってきて疲労困憊のはずなのに、自分の体内がエネルギーに満ち溢れた感覚。
これまで数々の山の頂上に立ってきた私ですが、こんな感覚は初めてです。
きっと西野さんも同じように感じたに違いありません。
頂上で思い思いに過ごすこと数十分。再び現世に帰るべく合流した私たち4人は、下山の途へついたのでした。
宮島弥山登山6 下山道中と豪華ディナー
下山の途についた私たち4人は、大聖院コースではなく大元コースを選びました。
せっかくだから、また別のコースを歩いてみたいと満場一致でこのコースで下山することとなったのですが、このコースは大聖院コースほど整備された登山道ではありません。より通常の登山道に近い印象のコースでした。
とは言っても、太陽はどんどん西の彼方へと沈んでいき、コースを楽しむ余裕はありません。
街灯など当然あるわけがない登山道、真っ暗闇になる前に下山しなければ非常に危険です。
途中休憩することなく、一気に下山した私たち4人。幸いにも、真っ暗になる前に麓の公園へとたどり着くことができたのでした。
フェリー乗り場へと歩く途中で見かけた厳島神社の大鳥居、潮が満ちる前の貴重な瞬間をカメラに収めることができました。

・・・うーん、分かりづらい・・・フラッシュを炊いたはずですが、こんな暗い写真になってしまいました。よーく見え凝らしてみていただければと思います。
そして下山後すべきこと、そう!お食事です。朝から水しか飲んでいない私たちは、とにかく空腹でした。
では何を食べるか!?普通はここで一悶着してしまうところですが、ここは広島在住の住吉さんのおすすめもあり、満場一致で穴子の店にいくことになりました。
広島といえば牡蠣の養殖が有名ですが、住吉さんによると、穴子も有名だそうです。知りませんでした・・・
JR宮島口駅前の穴子料理店に入った私たち。西野さんと住吉さんは穴子丼定食、岩永さんと私はカキフライ定食をそれぞれ注文し、舌鼓を打ったのでした。
登山の最後に
こうして宮島弥山登山は終わりを迎え、私たち4人は再びそれぞれの日常へと帰っていきます。
1人の登山の時は「ふーやっと帰り着いた」と無感動に終わりを迎えますが、4人の仲間と共に登った後の別れは、何とも寂しさを感じます。まるで夏祭りの後のようです。
西野さんは東京へ、岩永さんは名古屋へ、私は大阪へと帰るために広島駅へ。住吉さんは広島在住のため比較的近いのですが、広島駅まで見送りに来てくれました。
新幹線の改札の前、いよいよお別れの時です。1人ずつ改札に切符を入れ、新幹線に乗る準備をする西野さん、岩永さん、そして私。
改札を振り返ると、住吉さんがずっとこちらを見送ってくれていました。その姿を見て、心底こみ上げてきた思いがありました。
「またいつか、この4人で弥山に登りたい!」
たったの1日の登山でしたが、もう何日も共に過ごしたかのような本当に充実したこの日。こんな素晴らしい日をまた過ごすことができれば、最高なのにな!と思ったのでした。
それからの日々
最高に充実した弥山登山。ただ、私個人としては非常に大きな悔いの残る登山でした。
そう!準備万端で臨んだはずの弥山登山の唯一の忘れ物、体力です。
登山家として体力不足で4人パーティーの遅れをとるなど、恥以外の何物でもありません。
というわけで、それから私は自身に毎日のある課題を課しました。
これです↓
- 自転車走行10km
- スクワット100回
- 腕立て30回
- 懸垂5回
- ストレッチ10分
私も初めはそのように思っていました。しかし、今日11月18日。11月4日から始めて今日で約2週間、1日も欠かさず続けています。
また、先週の日曜日には標高1100mの滋賀県の山にも登頂してきました。
これがいつまで続くか分かりませんが、今のところ確実にあの日の忘れ物を取り戻しつつあります。
いつかまた弥山登山をすることがあったならば、今度は私が先頭を切って仲間を頂上へと導きたいと思います。
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