あなたは雪深い山の中、それも積もったばかりの雪の中を歩いたことはありますか?
美しく輝く雪景色、積もったばかりの雪は、歩いていてもひんやり冷たく本当に心地よいものです。しかし、一歩歩くたびに膝の下までめり込むためものすごく歩きづらく、かなりの体力が必要です。
レジャーで訪れた観光客や登山家はそれを承知で雪景色の中歩いているので問題ありません。ただ、あなたはこんな風に不思議に思ったことはありませんか?
「雪の降る地域で暮らす人々はどうやって外を歩いているんだろう?」
毎日の生活の中、雪が積もる道を脚をめり込ませながら歩くのはあまりにも大変。お年寄りが住む地域も多いので生活に支障をきたしてしまいます。
もちろん、スノーモービルやソリを最大限活用しているでしょうが、それでも全く歩かないわけにもいかないでしょう。
では、雪国に住む人々は雪の中をどうやって歩いているのか?実は古来より、雪国に住む人々に伝わってきた伝統の道具があるのです。
それがワカンです。近年ではワカンが改良されて、より軽くより丈夫により使いやすくなっています。
また、海外のスノーシューという、よりレジャー用に近い道具も知られるようになりました。
どちらも雪の中をより快適に歩くための道具ですが、それぞれ特徴があります。
もしあなたが雪山登山をより快適に楽しみたいのであれば、ワカンとスノーシューのどちらかは必ず必要になります。
今回の記事では、そんなワカンとスノーシューそれぞれの特徴、使い方等を解説します。
どちらにするかはあなたの好みや山行スタイル次第、お好きな方をどうぞ!
目次
ワカンとスノーシューの使い方1 スキーに青春を捧げた私
本日2017年4月8日。
平地ではすっかり春モードで、街ゆく人々のほとんどはコートを脱ぎ春らしいスタイルです。
その一方で、標高の高い場所ではまだまだ雪がわんさか積もっています。
雪解けの季節はもう少し先です。
特に、2000m級以上の山に登る人は雪山登山スタイルが必須です。
雪山登山が大好きな私は、まだまだ楽しめます!ワクワクしますね!
ただ、スキーやスノボを楽しめる季節は、さすがに過ぎ去ってしまったようです。
仕方ありません。また来年の楽しみに取っておくことにしましょう・・
ところで、あなたはスキーやスノボに代表されるウィンタースポーツをしますか?
雪山登山が大好きな私。当然、ウィンタースポーツも大好きです。とはいっても私がやるのはスキーだけですが。
実は私、大学の頃にスキー部に所属していました。上下関係の厳しいバリバリの体育会系です。
そして運動部であるため、シーズンオフの時期のトレーニングはかなり大変でした・・おかげで基礎的な体力がつき、今の登山にかなり役立っていますが。
大学を卒業した後も時々友人たちとスキーによく行きました。

大学の時は、あまりスキーを楽しむ余裕がありませんでしたが、友人たちと行くスキーはのんびりと滑ることができ、そこで心の底からスキーを楽しむということができたように思います。
ワカンとスノーシューの使い方2 新雪を歩く難しさ
ところで、スキーの時も登山の時も同じく苦労するのが、フカフカの新雪を通る時です。
基本的にスキー場では、雪が降っても、メインのスキーコースは重機でしっかりと固められるので、新雪を滑ることは滅多にありませんが、登山ではそんなフカフカの新雪の中を歩くことはよくあります。
歩く度に雪の中に脚が膝まで埋まるのでなかなか前に進むことができず、体力の消耗もかなりのものです。
また、うっかり雪庇の方に行ってしまうと崖から真っ逆さま!ということもありうるので、本当に注意が必要です。
ワカンとスノーシューの使い方3 ワカンとスノーシューの歴史
そんな深い雪の中を、脚を埋めることなく歩くための登山道具をあなたは知っていますか?もしあなたが東北や北海道出身ならば、もしかしてご存知かもしれません。
そうです!雪深い地域では、古来よりそういう道具が存在していました。
今ではさらに洗練されたものに生まれ変わり、登山道具としても大活躍しているのです。
その道具を総称して「カンジキ」と言い、数種類存在するカンジキの中の1つに「輪カンジキ」があります。これです↓

輪カンジキはやがて「ワカン」と呼ばれ、現在それが一般名称となって登山ショップに並んでいます。輪カンジキは竹でできていましたが、現在登山ショップで売られているワカンはより軽量で丈夫なアルミ製です。また、登山靴に装着しやすいように工夫されています。
これがそのワカンです↓

また、ワカンと同様の使い方をする雪山道具も存在し、それを「スノーシュー」と言います。これは主にアメリカで発達した雪山道具です。
これがスノーシューです↓

先ほども言ったように、このワカン、スノーシューは雪深い地域の登山では非常に有効・・いや場所によっては必須と言ってもいいでしょう。
ワカンとスノーシューの使い方4 ワカンはどう使う?
ただ、このワカン、スノーシューが役立つ場面は真冬でも限定されます。
これらを実際に履いて歩くのは、比較的平坦な新雪の多い登山道です。
傾斜のある登山道では12本爪アイゼンを履かなくてはならず、むしろ邪魔になってしまうケースもあります。
ワカンの場合、12本爪アイゼンを装着したままでも使えるので、ある程度の傾斜でも使用可能ですが、スノーシューの場合はアイゼンを外さなくてはなりません。
スノーシューの底面に滑り止めのギザギザが付いていますが、傾斜のある雪山の登山道では気休め程度にしかなりません。
私はワカンもスノーシューも使用経験がありますが、個人的にはワカンがベターだと思っています。その理由がこれです。
- スノーシューよりも軽量
- アイゼンを装着したままの使用が可能
- スノーシューよりも安価
もちろん、スノーシューも優れた登山道具ではあります。しかし、山が多く平坦な場所が少ない日本の山には、日本発祥の道具が最も適しているということなのかもしれません。
ワカンの装着の仕方はこちらをご覧いただければ、詳しくわかります↓
もしあなたが雪深い地域での雪山登山を志すならば、1度ご検討ください。
ワカンとスノーシューの使い方4 スノーシューはどう使う?
一方、スノーシューはどうでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。確かに私はスノーシューよりもワカンの方が好きですが、登山スタイル次第ではスノーシューの方が優れている点だってあります。
スノーシューの優れている点、それは平坦な雪道のトレッキングならば断然歩きやすいというところです。
もともとワカンは急峻な山坂が多い日本で発展した道具です。日本ではワカンが使いやすいのは当然といえば当然かもしれません。
一方、スノーシューは平坦な雪道が多いアメリカやヨーロッパで発展した道具です。そのため、日本の雪道でも、主に雪道のトレッキングを主要目的とした山行スタイルならば、スノーシューをオススメします。
スノーシューの装着の仕方はこちらです↓
ワカンもスノーシューも優れた道具です。ちゃんと使いこなせば、あなたの快適登山に一役買うことでしょう!
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