今回は小学生が大爆笑しそうなテーマ、排泄についてお話しします。
人として、いや生物として生きている以上絶対に避けることはできない自然現象である排泄。
普段の生活では当たり前のように排泄します。朝起きて、まずはトイレに行くという人も多いのではないでしょうか。
普段ならば何ら問題ない排泄ですが、いざ登山中となると、様々な点で非常に困難を伴います。
男性はいざとなれば小便くらいそこらへんでできるが(当然本来はダメです)、大便はどうするのか?女性の場合小便すら極めて困難が伴うし、そもそも山で排泄などしてはいけないのでは?
日本百名山に数えられる有名な山ならばトイレが設置している場合もありますが、管理する労力が尋常ではないため、非常に稀です。山にトイレがあるから安心♪などと考えるべきではないでしょう。
それでも日本の山ならば、よほど標高の高い地点でなければ排泄物を土に埋めても微生物が分解してくれます。もちろん非常の際です。
今回は、そんな日本の山とはかなり事情が異なる、極めて劣悪と言われるエベレスト登山でのトイレ事情を紹介、そこを教訓として日本の登山で排泄問題にどう立ち向かうかを解説します。
登山したいけどトイレが無いのが悩ましい・・・そんなあなたの悩みの解決になれば幸いです。
それではどうぞ!
目次
エベレスト登山のトイレ事情1 排泄に神経質な私
私は、以前消化器系の病気を患った経験があるので、排泄、特に大便については人一倍神経質です。
「大便は身体からの便りである」とも言われるように、大便の形からその日の体調を知ることができるのです。
ちょっと汚いお話ですが、排便後自分の大便をジーッと観察して色や形、そして硬さを確認します。それらが理想のものであるならばOK!
ってな感じです。私にとって毎日の排泄は、いわば「ミニ健康診断」のようなものです。

神経質なのは、大便に対してだけではありません。「ミニ健康診断」の舞台となるトイレも出来る限りの美しさを求めます。
家のトイレは毎週雑巾でピカピカに拭きますし、止むを得ず外出先で用をたす時も出来るだけ綺麗なトイレを使わせていただきます。
例えば、見た目が綺麗なオフィスビルやホテルに入り、エレベーターに乗って適当なフロアで降りる。で、そこのフロアのトイレに駆け込み用を足す。(いつも使わせていただきありがとうございます 笑)

見た目が新しく綺麗なビルならば、トイレもやはりピカピカ✨気持ちよく用を足すことができます。
よほどやむを得ない事情でもない限りコンビニのトイレを借りることはしません。
残念ながら、これまで入ったコンビニのトイレで(小の時は躊躇なく借ります)綺麗だった試しがありません・・・
あなたが私ほど神経質ではなかったとしても、できれば綺麗なトイレで気持ちよく用を足したいですよね?
エベレスト登山のトイレ事情2 山のトイレ
では、登山中に用を足したくなったらどうするのか?
山に登れば、楽しみはいくつもあることはこれまであなたにお話してきた通りです。
思う存分、平地とは違う非日常の世界を楽しんでいただきたいと思います!
とはいえ、やはり何をするにしてもトイレにはいかなくてはなりません。人の生理現象は決して止めることはできないのです 笑
もちろん山の中では、あなたも私も犬も猫も熊もみ〜んな同じ動物!自然のまま用を足せば良い!大自然に囲まれながら排泄すれば良いのです!
・・・と言いたいところですが、やはりそういう訳にはいかない場合もあります。
もちろん樹木に囲まれた茂みの中ならば、そこにちょっと穴を掘って用を足せばあとは土の中の微生物が分解して土にしてくれることでしょう。
むしろ、よく肥えた土となって自然にも優しいかもしれません。
ただ、山の標高などの環境次第では、微生物が生息しにくくなかなか分解されない土もあるのです。
そうところで用を足すには、こういったものが必要になってきます。

これは山用の商品ではなく災害時用の商品です。
私も何度も使ったことがありますが、非常に使いやすく臭いが漏れることもありません。あなたにもぜひ使い慣れていただきたいと思います。
エベレスト登山のトイレ事情3 世界一劣悪なトイレ環境
さて、世界中の登山家が憧れる山といえば・・・そう!エベレストですよね。標高8848mで世界一の山です。登山家でなくとも、エベレストという山を知らない者はおそらくほとんどいないのではないでしょうか。
「世界一の標高を誇る山の頂からの景色を見てみたい!」
世界中のその夢への挑戦に憧れを抱き、その中のほんの一握りの登山家が、一生涯をかけて実際に夢への挑戦を果たし、その多くが夢半ばで敗れ頂に立つ前に力尽きて生涯を終えます。
当たり前ですがエベレストは、多くの人が訪れる観光地などとは全く異なります。
標高8000m以上はデスゾーンとも呼ばれ、空気は地上の約3分の1、風速は50m/s〜80m/s、気温は氷点下50度以下、まさに人が踏み入れてはいけない聖域とも言える環境です。
そんなエベレスト、もしかしたらあなたは、氷と雪と岩だけが存在する荒涼とした大地を想像したのではないでしょうか?
なんとエベレストは、人の排泄物だらけ、ゴミだらけだと言うのです・・・
エベレスト登山のトイレ事情4 極めて残念な現状
考えてもみてください。エベレスト登頂を目指す登山家のほとんどが命懸けで、満身創痍で、人の限界を超えて、頂上への一歩を踏み出すのです。
ほんの少しの気の緩みが死を招く、まさに死と隣り合わせの世界です。
そんな状態で、「ゴミは持ち帰らなくちゃ」「自分の排泄物でエベレストを汚してはいけない」などと言うことに考えが及ぶでしょうか?
もちろんゴミのポイ捨ても、排泄物の放置も不本意には違いないでしょう。しかし、自身の命を犠牲にしてまでマナーを守る人などおそらく存在しないと思います。
また、エベレスト登頂を目指す多くの登山隊は、途中のキャンプ地で自身の身体を高度順応させるために、エベレスト麓のキャンプで少なくとも1ヶ月間過ごします。
通常は、十数名の登山隊を結成してそこで全員過ごすことになるので、1ヶ月間で大量の排泄物が出ることになります。
もちろんすべての登山隊が排泄物を放置するわけではありませんが、世界中から参加する登山隊ですから、中にはマナーの悪い登山隊もいるのです。

清掃すれば良いのですが、場所が場所だけに清掃もこれ以上ないくらいの重労働です。
また、エベレストというあまりにも特殊な環境であるため、排泄物を分解する微生物も存在しません。地面に放置された排泄物はいつまでたっても腐らず、そのまま残ってしまうのです。
たった1つのマナーの悪い登山隊のために神聖な山が排泄物だらけになる・・・こんな悲しいことはありません。
エベレスト登山のトイレ事情5 極地でのトイレ対策
数十名が1ヶ月間もの間溜めた排泄物、尋常な量ではありません。ただ、そんなことはエベレスト登山を計画した時点でわかっていることです。
マナーの良い登山隊(というよりも通常の登山隊)は、簡易的なトイレ用テントを設置し、排泄物は専用タンクやドラム缶などに溜めておきます。
排泄物で満たされたドラム缶の処理は、費用を払って業者に処理を依頼します。
世界の果てまでイッテQのマナスル登山では、小さなテントにトイレを設置していました。1人用テントなので、男女問わずそこで排泄していたわけですね。ただ、小便はそれぞれがボトルを用意してそこに溜めていたようです。
大便だけをタンクに溜めるようにしておけば、排泄物の体積は少なくて済む!というわけですね。
実は、15年以上前から、登山家の野口健氏が、ウンコレポートなるブログでエベレスト清掃の様子をアップしています。
微生物が存在しないため、誰かが清掃しないと半永久的にそこに留まり続けるエベレストの排泄物。それを清掃しようという趣旨のようです。
神聖で美しいエベレストを守ろうという素晴らしい活動!!私も微力ながら応援していきたいと思います!
エベレスト登山のトイレ事情6 日本の山を美しく
日本には、エベレスト登山ほどの極地の山は存在しません。登頂のために麓に数週間滞在、なんてこともまずあり得ません。
テント泊での登山にしても、ほとんどの登山家が2〜3泊、どんなに長くても1週間でしょう。
エベレスト登山でのトイレ事情と比較すると、大したことありませんよね!?
やはり自分で出した排泄物は自分で持ち帰る!この考え方を基本とし、携帯トイレの常備をオススメします。
昨今は災害対策グッズの品数も豊富で、あなたに合った携帯トイレを選択することができます。
あなたの街のホームセンター、もしくは薬局に行けば、多種類取り扱っているので、ぜひとも足を運んでみてください!
あと、携帯トイレについて私からアドバイスです。
ぶっつけ本番で山で使う前に、ぜひとも実際に外で使ってみることをオススメします。なぜなら、家の個室トイレでの排泄に慣れてしまっているあなたが、いきなり外で携帯トイレに排泄しようとしても力んでしまって排泄できないからです。
私は、今でこそ山では携帯トイレでの排泄が当たり前ですが、かつては携帯トイレなどというものの存在を知らず、山に排泄してしまったことがあるのです。
この時、お腹が痛くてどうしようもなかったのですが、なぜかどうしても排泄することができず、お腹の容量の限界近くにまで達してようやく排泄することができたという苦い思い出です。
その時の様子をちょっとお話ししますね。
山で元服を果たした私のお話
ある日、ある山の中で、私は猛烈にお腹が痛くなってすぐに用を足したくなったのです!
この時、私はまだ登山初心者だったので、排泄に関しては非常に苦労しました。
私は普段から便器に座って用を足すことにあまりにも慣れ過ぎてしまっていたのです!(まあ、それが普通ですよね 笑)
まして未だに綺麗に掃除された個室でないと用を足すことが嫌な私。
そうは言っても下山するまで我慢することなどできない。
どうしてもその場で野〇〇をせざるを得ない。
で、意を決して茂みの中へと入っていき、周りを気にしながらズボンとパンツを下ろしてキバッたのですが・・・出ない!
そうです!もしかしたらあなたも経験があるかもしれませんが、あまりにも普段と違う環境だと
本人の意思とは関係なくお尻が勝手に力んでしまって出なくなってしまうのです!
この時、何度も何度もキバってみたのですがやはり出ない・・・
仕方なくトイレットペーパーでお尻をふき(一応)パンツとズボンをはき、この上なく不快なお腹を抱えたまま歩行を続けましたが、この時私は一計を案じて、少し多めに水を飲みました。
いくら力んで出なくてもお腹の許容値を越えれば嫌でも出てくるだろう!というわけです。
そうして歩くこと約30分、再び私のお腹にビッグウェーブがやってきたのです!

先ほどとは比べものにならないくらいの、もはや津波と言ってもいいでしょう。
私は何ら迷うことなく茂みに駆け込み、ズボンとパンツを高速で降ろしサッと最終ポジションにつきました。
すると私のお尻は一瞬だけ力みを見せましたが、その後は諦めたように〇〇○の排出を許し、〇〇○はナイアガラの滝のように流れ出ていきました!

その時の快感、開放感、スッキリ感は、今でも忘れることができません!
そうして山で無事、野〇〇の元服を果たした私。
この時の境に何ら迷うことなく山で、用を足すことができるようになったのです!
山はトイレにあらず!
山をこよなく愛する私。その私が自分の〇〇○で山を汚すなどもってのほか!と基本的には思っています。
ただ、私の〇〇○程度ならば簡単に分解し、土にしてくれる山のおおらかさに甘えてしまっている自分もいます。
もし私があなたにトイレについて何かアドバイスするとすれば、こうです。
- ザックには必ずトイレットペーパーを入れる
- 携帯トイレを使用する
- 土に用を足す時は、穴を掘ってそこにする
また、小便くらいならいいだろうと気軽に山で用を足す人もいますが、基本的には小便ボトルを持参しそこに入れるようにしましょう!
誰もが気持ちよく登れる山!それはあなたのマナーにかかっているのです!マナーを守れる人が快適登山を満喫することができるのです!
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