今回は高所恐怖症の克服法についてお話します。
タイトルにあるかつて高所恐怖症だった登山家とは、実は私のことです。
かつては10mの煙突に登る時も足をブルブル震わせていた私も、今は高度1000m以上の高さでも平気でロッククライミングできるまでに克服しました。
そんな私がどうやって高所恐怖症を克服したか?
高所恐怖症で悩むあなたのために、その秘密をここで暴露します!
それではどうぞ!
目次
高所恐怖症の登山家?
あなたは高いところは好きですか?
それとも高所恐怖症ですか?
世の中には、閉所恐怖症や暗所恐怖症、先端恐怖症などなど様々な恐怖症がありますが、その中でも最もポピュラーな恐怖症と言える「高所恐怖症」、それは一体どんなものなのか?
そもそも、高所恐怖症とは一体何なのか?調べてみました。
高所恐怖症は、恐怖症のひとつ。高い所(人によって程度の差がある)に登ると、それが安全な場所であっても、下に落ちてしまうのではないかという不安がつきまとう病的な心理。
高所恐怖症は精神科医の手助けが必要な不安障害である。厳密に言えば「単に高い場所が苦手なこと」とは異なる(こちらは正確には「高所恐怖癖」という。高い場所で本能的に危険を感じ、怖がるのは身を守るための正常な反応である)。真性患者は全高1メートル弱の脚立の上でも身体が竦み、動けなくなってしまう。重度の場合はパニックになり嘔吐するといった症状が見られる。その為、日常生活においても影響を及ぼし、治療が必須とされる不安障害とされている。
例として、30階建てのビルの屋上から宙吊りにされれば、誰でも恐怖感を感じるわけで、このような「リスクが明らかな形で目に見えている状況」で怖がるのは人間の持つ本能としてごく自然な反応である。むしろ、こういう状況においても恐怖を感じない状態を高所平気症と呼び病的なのではないか、と言う専門家もいる。
なるほど、つまり・・・
高所恐怖症
↓
日常生活にも支障をきたす重度の状態。精神科医の手助けが必要となる。高所恐怖癖
↓
リスクが明らかな形で目に見えている状況での恐怖感。誰もが持つ自然な反応。高所平気症
↓
リスクが明らかな形で目に見えている状況でも恐怖を感じない。ある意味危険。
おそらく、あなたを含めた多くの人が高所恐怖癖の状態であると推測されます。では、私自身に当てはめるとどうなるか?
私の場合、10mの高さの建物の一番上に立たされて下を見ると、かなり足が竦みます。
かつて私は、工場排ガスの検査の仕事をしていたことがありましたが、排ガス検査のために煙突の上、概ね5m〜20mの高さまで脚立で登らなくてはなりませんでした。煙突を登るとどうしても足が竦んでしまい、大変苦労したことを覚えています。

先輩方はスイスイと煙突に登るのに、私は何年経ってもそんなマネはできなかった・・・
つまり私の場合、高所恐怖症というよりもちょっと重度の高所恐怖癖だったというべきでしょう。
ただ、煙突にスイスイ登って仕事をこなしていた当時の私の先輩も、高所平気症だったということではなく、仕事をこなすうちに煙突の高さに慣れただけで、高所に対して何の恐怖も感じないということではないと思います。
とはいえ、こんな私も今は自称「登山家」です。山道を歩行して頂上を目指すこともあれば、ほとんど垂直の岩壁にへばりついて、頂上を目指すこともあります。いわゆるロッククライミングですね。
ロッククライミングについてはこちらをご覧ください。
↓
私のクライミングデビュー体験記
はい!あなたのおっしゃる通りです。山道を歩行して頂上を目指すならば、高所恐怖癖は大して問題になりませんが、登山家がロッククライミングで足が竦んでいては話になりません。

つまり、ロッククライミング中、私は高さに対する恐怖をほとんど感じていないことになるのです。思い返してみると、かつてロッククライミング中に足が竦んだことはほとんどありません。
ほとんど?ロッククライミングを始めた当初はやはり足が竦みました・・・何しろ高さは煙突の比ではありません。
100m、200m、500m・・・場所によっては1000mの高さでロッククライミングすることもあるからです。634mのスカイツリーよりもはるかに高いのです。

今はというと、どんなに高所でもロッククライミング中に高所に対する恐怖を感じることはほとんどありません。特に私のロッククライミングの技術が優れているわけではありませんが、少なくとも高さで足が竦むことはほとんどなくなりました。
そう思われるかもしれませんが、実はそういうわけでもないんですね・・・
先日、知人の引越しの手伝いをしていた折、トラックの荷物をロープで縛るために約3mの高さのトラックの上に登ったのですが・・・ちょっと足が竦んでしまいました 笑
もちろん、トラックの上という不安定な足場、3mという落ちたら大怪我間違いなしの高さであるため、これは人としてむしろ持つべき健全な恐怖の感覚であると思いますし、煙突で排ガス検査の仕事をしていた時と比べると、高さに対する恐怖は格段に払拭されたとは思います。
が・・・どんなにロッククライミングの経験を積もうとも、決して恐怖平気症にはならない・・・
つまり、今の私の状態をまとめると
- 日常生活では必要最低限の高さに対する恐怖感を保持している
- ロッククライミング、もしくは登山中に高さに対する恐怖を感じることはほとんどない
自分で言うのもナンですが、これは一般人としても登山家としても最も理想的な感覚と思っています。
もしあなたが、必要以上に高さに対する恐怖を持っていて、そのために日常生活やご自身の仕事で支障をきたしているならば、今の私はあなたにとっての理想像であると言えるのではないでしょうか?
では、私がどのようにして今の高さに対する最も理想的な感覚を手に入れたか、それをお話します。
楽しく安全に!高所での恐怖心克服方法
現在私は、煙突での排ガス測定の仕事をしていません。だから、煙突に脚立で登る機会は全くないのですが、仮に登ることがあったとすれば必要最低限の恐怖を感じているはずです。
5〜20mという高所、脚立という不安定な足場、この2つの条件が揃っていれば恐怖を感じることは当たり前であり人としての本能が正常に機能している状態と言えるでしょう。
その結果発生する現象は人それぞれです。足が竦む人もいれば、汗がダラダラと湧き出る人がいたり、口が渇く人もいるでしょう。
ただこの時、恐怖が人よりも強く出てしまう場合、高所での行動がかなり制限されてしまいます。
かつての私がそうでした。足が竦んでしまい、煙突での作業がどうしても遅くなってしまっていました。
もちろん今ではすっかり克服し、必要最低限の恐怖を感じるに留まります。
高所での私の心理状態
では、煙突に登った時、そしてロッククライミングをしている時、私の心理状態はどういったものだと思いますか?
まず、煙突に登った時です。
高所であることと足場が安定しないことをしっかり認識し、集中力を高めて作業に没頭します。最低限の恐怖心が私自身の集中力を高めるという役割を果たします。
次にロッククライミング中です。
こちらは恐怖心も何もありません。もちろん集中はしていますし、落ちたら即死ということもしっかり認識はしているのですが、恐怖心よりも興奮、ワクワク感、高揚感がはるかに勝ってしまって、なんだかヤバい奴になっています 笑
このように、高所でもシチュエーション次第で感じ方が全く変わってしまう私。とはいえ、ロッククライミングでの経験が、煙突作業での恐怖心を払拭するために大いに役立っていることは間違いありません。
あなたが高所での恐怖心を克服するために
では、あなたが高所での恐怖心を克服するためにはどうすれば良いのか?
私がオススメする方法はボルダリングです。
とは言っても、いきなり山の岩場へ行くことはオススメしません・・・というより絶対にやめてください!はっきり言って危険です!
私がオススメするボルダリングスポットはクライミングジムです。ここならば、スタッフが初心者向けの講習を行なってくれますし、ある程度の高所も経験できますし、何より安全です。
私のクライミングジムデビューについてはこちら
↓
私のクライミングデビュー体験記 その1
私のクライミングデビュー体験記 その2
クライミングジムとはこう言った場所のことです。

斜度90度もしくはそれ以上の壁に大小色形様々な突起物が貼り付けてあり、床にはまるでフカフカのベッドのようなマットが一面に敷かれています。
ちなみに、この突起物はホールドと呼ばれています。

クライマーはこのホールドに手足をかけてよじ登っていくのです。
ホールドは山の岩壁の凹凸を表しており、まさに岩登りのシュミレーションができる!というわけです。
この壁、決して低くはありません。天井まで登ると、概ね5mくらいの高さになります。
とはいえ、床にはフカフカのマットが敷かれているため、たとえ5mの高さから真っ逆さまに落ちたとしても全く痛みはありませんし、怪我をすることもありません。
つまり、極めて安全に高所体験ができ、しかも極めて安全に落ちることができるのです。
私が高所での恐怖心を克服し、高さに対する最も理想的な感覚を手に入れることになったきっかけは、このクライミングジムでのトレーニングでした。
もちろん、あなたにも自信を持ってオススメできます!
高所での恐怖心克服への荒療治!ロッククライミング
クライミングジムで楽しく高所での恐怖心を克服!
是非ともあなたにオススメしたい方法なのですが、このクライミングジムに慣れると、さらなる刺激を求める人が出てきます。つまり
と考えるのです。ロッククライミングへの挑戦を視野に入れることになるわけです。実は私もそうでした。
ではここで、改めてロッククライミングについて説明しますね。
クライミングがオリンピックの正式種目に加えられた今、説明するまでもないかもしれませんが、90度、もしくはそれ以上の角度の壁を登る登山のことを言います。登攀とも言います。
ロッククライミングは大きく2つの種目に分けられます。
フリークライミングとボルダリングです。
ボルダリングについては先ほど説明しましたが、ここではジムではなく実際の岩場でのボルダリングについて説明します。
かつて、単独行中に偶然フリークライミング中のクライマーを見かけたのが、私とロッククライミングとの出会いでした。
その出会いについてはこちら
↓
山で負った自分史上最悪の怪我とは?前編
山で負った自分史上最悪の怪我とは?後編
フリークライミングとはこれです。

この写真では、クライマーは体にロープやカラビナ、ハーネスを装着し万が一の落下に備えていますが、それらに頼らずに登頂を果たせば道具を使わず自分の力だけで登りきったことになるので、「フリー」という名が付けられているのです。
一方、ボルダリングとはこれです。

この写真では、クライマーは体に道具らしいものは装着していません。
つまり、道具を一切身に付けることなく、落下しても比較的安全な低所でのクライミングをボルダリングと言います。
私が本格的に高所での恐怖心を克服し、ロッククライミングでは微塵も恐怖を感じなくなった要因はまさにこのロッククライミングでの経験によるものです。
とはいえ、何も高所での恐怖心を克服するためにロッククライミングを始めたわけではありません。もともとは登山技術の1つとしてマスターするつもりでした。
例えば、頂上目指して山を登る途中、大きな岩壁が立ちはだかるとします。
この岩壁を超えなければ、頂上にはたどり着けない!となった場合も迷わず岩壁をロッククライミングで!
ということができるようになりたいと考えたのがきっかけでした。
初めて実際に岩場を登ったのは、山岳会の活動であるロッククライミング実習でした。
ほとんど垂直の見上げるほどの巨大な岩壁でしたが、実際に岩壁を登って見ると、岩を1つ超えるごとに高揚感が湧き上がり、それは私を夢中にさせました。
我を忘れて夢中になって、1つまた1つと岩を乗り越え、ふと景色を見渡すと・・・
ほんの少し前まで私が立っていた場所がはるか下に見えるのです!
私が立っている場所は、そこから20mはあろうかという岩壁からせり出した岩の一部。
言うまでもなく、ロープがちぎれて少しでも足を踏み外せば、20m下へ真っ逆さま。まず助かりません。
にもかかわらず、この時私は不思議なことに恐怖など微塵も感じませんでした。
代わりに私を覆った感情、それが興奮、ワクワク感、高揚感だったのです。
この時、私は思ったのです。
山には高所恐怖症を克服する力があるのではないか。
高所での恐怖を興奮、ワクワク感、高揚感に変える魔力があるのではないか。
そんな山の魔力に取り憑かれ、今日もまた岩にへばりつく私でした 笑
なお、1つ注意事項があります。
高所での恐怖心を克服したいあなたにオススメする方法は、あくまでもクライミングジムでのトレーニングです。
恐怖心を克服したいあまり、いきなり岩場でのロッククライミングに挑戦することはやめてください。あまりにも危険です。
クライミングジムでのトレーニングで十分、高所での恐怖心の克服はできます!
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