あなたにとって登山とは何か?
- それは仲間と共に力を合わせて頂上を目指すもの。
- 夜にはお酒を傾けながら火を囲んで仲間と語り明かすもの。
- 大自然の中で寝食を共にして絆を深め合うもの。
うーん・・いいですねぇ!山で仲間と過ごす時間は何物にも代えがたい素晴らしいものであり、そうして過ごした仲間とは一生の付き合いをすることができると思います。
しかし、周りに山登りをしようという仲間がいない時はどうすればいいのか?
映画やテレビ番組、小説などに影響を受けて登山をしてみようと思って周りの友人や知人を誘ってみたけど断られてしまった・・・それでもやはり登山をしてみたいが、初心者が1人で登っていいのだろうか?遭難や怪我で動けなくなってしまったら1人でどうしたらいいのか?
そんな不安に駆られて、結局今も山に登ることができずにいる人は多いのではないでしょうか?
結論から言いますと、そんなに不安に考える必要は全くありません!
もしあなたが登山に興味を持ったのならば、たとえ周りに仲間がいなくとも、すぐに1人で登山するための登山計画を立てていただきたいと思います。
もちろん、仲間と共に山に登ることによるメリットはたくさんあります・・が逆にデメリットも多いのです。
でもあなたが不安に思う気持ちはよ〜くわかります。
そこで!今回の記事では、たとえあなたが登山初心者であったとしても安心して1人で登山できる理由をお話ししようと思います。登山に挑戦しようとするあなたの背中をソッと押す・・・そんな記事になればいいなと思います。
それではどうぞ!
目次
この記事を読むことであなたが手に入れるもの
- 単独登山を楽しむための知識
- 1人で山に登るための行動力
- 1人で山に登る意欲
- 単独登山という名の最高の趣味
単独登山の不安
あなたは少しでも登山に興味がありますか?なんて質問は愚問だと思います。
登山に興味があるからこそ、あなたはこの記事を読んでいるに違いないのですから。
では、あなたが登山に興味を持ち「よし!一度山に登ってみよう!」と思い立った時、初めに何をしたらいいのか・・・どう準備したらいいのか・・・と悩んだのではないでしょうか?
- いつどの季節に登ればいいのか?
- どの山が初心者にふさわしいのか?
- 何を購入し、どんな準備したらいいのか?
- 最近運動不足だけど、事前に体力作りをしたほうがいいのか?
- 万が一山で転倒して怪我をしてしまったらどうしたらいいのか?
日常生活とはかけ離れる活動であるため、こんな戸惑いを感じるのではないでしょうか?
そんなあなたの戸惑いの中でも最も解決すべき戸惑い、それは「誰と登ればいいのか?」ということではないでしょうか?
もちろん、あなたに一緒に登山を始めようという仲間がいるならば全く問題ありません。もし登山が趣味という友人がいるならばなお良し!そんな戸惑いはないでしょう。
「お前、いつ空いてる?」
「よし!この日にこの山に登ろうぜ!」
「その前に準備をしようぜ!」
という感じですぐに登山スケジュールも決まり、戸惑いを感じる暇すらないかもしれません。
ただ・・・私の知る限り、そんな人は稀です。
実際のところ、登山に興味を持ち始める人の多くは、ふとしたきっかけで映画やアニメ、小説、雑誌などに影響で登山に興味を持ち始めたはいいものの共に山に行く人がおらず、山への思いを抱きながら悶々と過ごすことになるのです。
実は私もそうでした。
もちろん親や友人に誘われて、山に登ってみて興味を持ったという人も少なくありませんが。
あなたが山に登ろうと思った時、あなたの周りに一緒に登ってくれる人はいますか?
そういう人があるならば安心でしょう。ただ「そんな人はいないよ」というあなたは、是非ともあなた1人での登山、単独登山を経験してみてください。単独行という言い方もあります。
とはいえ、初めての経験です。特に初めての登山には、どうしてもこんな不安がつきまといます。
- 初めての登山をたった1人でできるのか?
- 登山道から外れて道に迷ったらどうしたらいいのか?
- 怪我して動けなくなったら、たった1人でどうしたらいいのか?
- 1人で登って寂しさを感じないだろうか?
- 周りの人に「寂しいやつだ」と思われないだろうか?
あなたの感じる不安は当然です。
確かに一般的には、単独登山は危険と言われていますし、初めて登山に挑戦するあなたは、登山経験者、あるいは仲間と登る方が安全なのは確かです。
単独登山とは試練である
「1人で山に登る」
そんなのは登山歴10年以上のベテランの世界であって、初心者が挑戦すべきことではない・・・実は多くの登山初心者がそのような考えを持っています。
もちろん1人で山に登るという行為は、決して簡単ではありません。
登る山を決め、日程を決め、山地図でルートを決め、登山道具を準備し、足りない物を購入する。その上で登山計画書を作成。それらを全て1人でしなければなりません。
その作業は希望に満ち溢れていますが、同時にあまりにも孤独です。その中でも登山準備のある作業であなたはより強い孤独を実感することになります。それは登山計画書を作成するときです。
1人で登ると決めた以上わかっていたことだし当たり前のことです。しかし、まだ1人で山に登る覚悟が固まっていないあなたに対して、登山計画書は容赦無く語りかけます。「本当に1人で登るんだな!?」と。
仲間とワイワイ騒ぎながら笑いながら物事の準備をすることに慣れ、楽しみを覚えているあなたにとって、それはもしかしたら耐えられない孤独かもしれません。
また1人登山を実行に移してからも、山は時に容赦無くあなたに試練を与えます。
話し相手がいない、登山道具や食料、水等の荷物を全て背負わなくてはならない、そして何より、万が一の怪我の時誰も頼ることができない・・・
もしあなたが足に怪我を負って動けなくなってしまったら、あなたにできることはただひたすら救助の到来を待つことだけです。
1人で山に登るという行為は、そんなありとあらゆる山からの試練に立ち向かうことなのです。それはまさに「修行」と言えるかもしれません。
「安全に楽しく山に登るならば、やはり複数人で登るべき!」私もその通りだと思います。
しかし・・・・です。
こんなにも素晴らしい単独登山
こちらでもお話したことがありますが
↓
登山初心者が雪山登山を成功させた秘密。準備編
私の初めての登山は雪山、しかも単独登山でした。雪山登山であったため春夏秋の登山よりも多くの登山道具を必要とし、その全てをザックに詰め込んで背負ったときの重量は、絶望を感じさせるに十分なものでした。
また準備は孤独との戦いでもありました。初めてなので、頼る人もおらず相談する相手もおらず、自らのセンスと勘、そして山と渓谷が頼りでした。
「本当にこの荷物で良かったのか?」
「他に必要なものがあるのでは?」
「登山ルートはこれで間違いないのか?」
なんども自分に問いかけ、まだ見ぬ遥かなる山の頂に問いかけ、シュミレーションを繰り返したのでした。
そして当日、最寄り駅を出ていざ山の麓へと降り立つと・・・私は心の底からこう感じずにはいられませんでした。
駅を出た瞬間、私の目の前にあまりにも堂々とそびえ立つその山は、本当に雄大で、偉大で、初めて1人で雪山に登ろうとする私を優しく見下ろしていたのです。
「よく来たね。さあ、ここまで登って来なさい。」
山は確かにそう私に語りかけているのです。この時私は思いました。
確かに1人で登山準備をする時、あなたは孤独です。登山計画書を作成する時、そして早朝まだ眠い目をこすりながら起き上がって、家を出て電車へ乗り込む時、孤独感は一層高まるでしょう。
しかし、山の麓へと到着した時、山は孤独に打ち勝って自分の足元まで来たあなたを優しく迎え入れてくれる。
「1人で山に登るという行為は、山と向き合い語り合うこと」
これは決して比喩的な言葉ではありません。風の音、木々が揺れる音、小鳥のさえずり、葉のこすれる音・・・山はありとあらゆる手段であなたへ語りかけるのです。
しかし、山の音はとても小さく耳をすませて意識を山に向けなければなかなか聞くことはできません。そう!2人以上のパーティでワイワイと話しながら登る登山では山の声はさらに小さくなり、あなたに耳には届きません。
初めての雪山登山で私は山と向き合い山と語り合い、山との一体感をわずかに感じながら頂上へと歩を進め、たいしたトラブルもなく無事登頂を果たすことができたのです。
この時の爽快感、達成感、そして山との一体感は私をこれまで経験したことがないくらいに感動させ、気がつけば涙が頬をつたっていました。
それ以降私は何十何百もの山の頂上に立って来ましたが、その半数以上が単独での登頂です。
もし、この時私が仲の良い友人を誘って初めての雪山に登っていたとしたら、今こうしてあなたに向けてこの記事を書いてはいなかったでしょう。
この経験から私はあることを確信することになるのです。それはこういうことです。
「単独登山での感動はあなたの人生を大きく変える可能性がある」
あなたはどう思いますか?
単独登山に取り憑かれた登山家たち
そんな私の経験を裏付けるかのように、単独登山の魅力に取り憑かれた登山家が多くいます。そんな方々を言葉を紹介します。
自分がやりたい登山を100%実現できるのが単独登山
単独行は純粋に自然と向き合える。1人だと、他の者に気を取られることなく、自然の崇高さや威圧感などをあるがままに感じられる。
大西 良治氏長期間の登山は1人の方が向いている
単独行は身体的には非効率かもしれませんが、精神的には合理的かもしれません。パーティでの登山だと仲違いを起こしてしまうことが多いので。
栗秋 正寿氏極論を言えば、単独登山に向いていない人は登山に向いていないと思う
単独行に必要なのは自己管理能力。これは単独行だから必要というのではなく、パーティ登山でも必要であるが、身につけるには単独行が手っ取り早い。
打田 鍈一氏(「山と渓谷」 2017年2月号より抜粋)
単独登山に向いていない人は登山に向いていない・・・確かに極論ですね笑 しかし、登山とは山と向き合い語り合う行為と定義づければ、納得できないこともありません。それだけ山と向き合うという行為はあなたの人生を変えてしまうほどの素晴らしいものであるということなのです。
単独登山はあなたを強くする
単独登山があなたに感動を与える素晴らしい行為であり、またそんな単独登山の魅力に取り憑かれた多くの登山家がいる。そのことはよくわかっていただけたと思います。
しかし、私があなたに単独登山をすすめる理由はそれだけにとどまりません。
確かに単独登山であなたは山と向き合い語り合うことができる、そして山はあなたの人生を変えてしまうほどの感動を与えてくれます。
しかし実際、あなたの身に何が起こったとしても山は何もしてくれません。怪我で動けなくなっても、山が救急車を呼んでくれることはありませんし、手持ちの食料がなくなっても山がカレーライスやラーメンを出前してくれることもありません笑
山はあなたに容赦ない試練を与えるのみです。そんな時、あなたはどうやって危機を脱するか、頭をフル回転させ、身体を極限まで酷使する必要があるのです。
登山道から外れて遭難してしまった時は、太陽や月、星から方角を割り出し、自分がどこに向かえば良いかを考えなくてはなりません。
また、怪我をしてしまった時は、山の木々や水、木の葉などを利用して応急処置をしなくてはなりません。
もしそれでもどうにもならなかった場合、一刻も早くスマホから警察に電話して救助を要請しなくてはなりません。もちろん街中ではないので、山岳救助隊はあなたを見つけ出すために極めて多大な労力と人員、そして日数をかけなくてはなりません。
それまでの間、あなたはどうやっていち早く救助隊に発見されるか、そしてどうやって生き延びるかを考えなくてはなりません。
もちろん、それは最悪の場合であり滅多に起こることではありませんが、あなたの身にも起こり得ることなのです。
そうならないためにあなたにできることは、登山準備をしっかりと行うこと、万が一の対処法を自分で組み立てておくことなのです。
そしてそんなありとあらゆる経験が山におけるあなたの大事な技術となり、その技術はあなたのみならず、危機に陥った他の登山家を助けることにもなり得るのです。
それこそが、山におけるあなたの強さなのです!
単独行のススメ
現在に至るも、私が山に登る時は単独登山がほとんどです。
もちろん、怪我をしてしまった・・道に迷ってしまった・・単独登山はやはり危険だ・・ということがなかったわけではありません。
ただそんな時最も頼りになるのは、やはり自分自身なのです。
登山前の周到な準備、そして知識がいざという時のあなた自身を助けるのです!
そうやって私は何度も危機を乗り越えてきました。
もしあなたが、誰も一緒に行く人がいないという理由で登山を諦めようとしているならば、またかつて諦めたことがあるならばもう一度チャレンジしてみることをお勧めします。
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