登山時の服装 アウターレイヤー編


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こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。

ここまでアンダーレイヤー、ミッドレイヤーそれぞれについて解説してきました。

登山時の服装 アンダーレイヤー編
登山時の服装 ミッドレイヤー編

アンダーレイヤーとミッドレイヤーは、登山時の服装の基本です。これだけ知っていれば、あなたはいつでも登山を始めることができます。

ただし!それは春夏秋の登山についてです。もしあなたが、極寒の季節である冬に登山したいのであれば、基本の知識だけでは到底足りません。

さらなる知識と技術、そして3つ目のレイヤーであるアウターレイヤーが絶対に必要なのです。

登山時の服装の最も重要な機能は保温性だと言いました。それは真夏の登山であっても同様だと。

冬の登山は、その保温性が最も脅かされる季節なのです。時に殺人的にすら思える極寒に対応するためには、ミッドレイヤーの保温力だけでは全く太刀打ちできません。

それほどの極寒への唯一無二の対抗手段であり、保温力に関しては圧倒的な機能を発揮するのがアウターレイヤーです。

ただ、アウターレイヤーさえあれば冬の登山は安心だ!というわけではありません。アウターレイヤーはあくまでも冬の登山を行う上での必要最低限の装備であって、アウターレイヤーを使っていかに快適な冬の登山を行うかは、登山家の知識と経験と技術次第なのです。

もしあなたが登山初心者ならば、このアウターレイヤーを使うような登山は、ちょっと待っていただきたいのですが、それでも知識として知っておいて損はありません。

そんなわけで将来のベテラン登山家へ向けて、この記事を書こうと思います。

それではどうぞ!

「めんどくさい」は命を奪う禁断の言葉

コート、ジャンパー、ダウンジャケット・・・真冬の朝の電車でよくみる服装です。この時期の服装としては一般的と言えるでしょう。

ただ、電車やコンビニ、喫茶店に入ると、エアコンがガンガンに効いているので、上着は脱ぎます。

電車の中だといちいち脱ぐのはめんどくさいし、荷物にもなるのでそのまま着ている人がほとんどです。

とはいえ、電車の中のエアコンは非常によく効いています。特に座席です。あなたはご存知ですか?真冬の電車の座席がものすごく暖かいということを。座っていると本当に気持ち良くて、まるでぬるま湯のお風呂に浸かっているような気分になるのです。

そのため上着を着たままでいると次第に暑くなり、暑い顔が真っ赤になってしまいます。

電車をでたら、フー涼しい・・・なんてことになっちゃうのです。あなたにも覚えがありませんか?

やはり体温を適度に保つためには、めんどくさくても上着を適度に脱着を行う必要があるようです。

このように、街中だと「めんどくさい」で済ましてしまう上着の脱着。まあ、いいと思います。特に問題はありません。

しかし!!時々、冬の登山をする中で、服の脱着をめんどくさがる人がいます。それこそ街歩きのように。

あなた
めんどくさいし、荷物が増えるから着たままで歩こう。
あなた
ちょっと寒いけど、歩くうちに温まるから我慢しよう。

これははっきり言って自殺行為です。冬の山、特に一面銀世界の雪山は、人が生きるにはあまりにも厳しすぎる環境です。ほんの少しの油断がそのまま命に関わることもあるのです。

その原因はもちろん、雪山の極端な低温環境です。

登山服の最も重要な機能である保温性、これが最も簡単に脅かされてしまう中では、登山力の持つ保温力があなたの生命線です。

めんどくさい  その一言が、あなたの命を簡単に奪ってしまうのです!!

登山時の服装 アウターレイヤーの利用方法

アウターレイヤーが大活躍する季節は、11月下旬〜3月上旬の約4ヶ月と考えていただいて良いでしょう。

特に12月、1月、2月の山は、殺人的とも言える極寒の地となります。アウターレイヤーは必須うです。

では、アウターレイヤーをどのように使えばいいのか?
身体の保温が重要というならば、とにかく着込み続ければいいのか?

答えはNO!です。先ほども言いましたが、登山服の機能である保温性は、すなわち快適性とイコールであることを覚えておいてください。

つまり、いくら極寒の地の登山とはいえ暑さを感じたならば、体温調節のためにアウターレイヤーを一旦脱ぐ必要があります。もちろん、寒くなったら着なければなりませんが。

ん?暑さを感じる?

そうです。実は冬の登山でも、山道の歩行ではかなりのエネルギー、カロリーを消費することになります。これは、身体の防衛本能によるものです。

つまり、気温がかなり低いと感じたあなたの身体は、体温を一定に保つために普段以上のエネルギーを使おうとするのです。

部屋が寒いと暖房の風量を、弱→強にしますよね?もちろんその分電力消費量は上がります。

あなたの身体の中にも暖房器具が備わっていると思っていただければわかりやすいと思います。

強にして部屋が十分温まってきたらまた弱に戻すか、あるいは一旦暖房を止めてしまうこともあります。もちろん部屋の温度を快適な温度に保つためです。

山道の歩行を続けたあなたの身体は、いわば暖房を強したような状態なのです。そのままつけっ放しでは暑くなってしまい、汗すらかいてしまいます。

冷えた汗はあなたの体温を奪い、あなたの身体は保温力を失ってしまうのです。

そんな事態を避けるために、適度にアウターレイヤーを脱ぐ必要があるのです。

私も冬の登山では、頻繁にアウターレイヤーの脱着を繰り返します。暑くなったら脱ぎ、寒くなったら着る。これを繰り返して、最も快適な温度をキープし続けなくてはならないのです。

私があなたにおすすめするアウターレイヤーの利用方法がこれです↓

歩行時には腰に巻き、休憩時にしっかりと着る

歩行時に特に熱を持ち汗をかきやすいのは上半身です。つまり、冷えやすいのも上半身ということになります。

歩行時にしっかりと汗を外に放出させるために、上半身はアンダーレイヤーとミッドレイヤーのセットだけにして、身体が冷えやすい下半身、つまり腰にアウターレイヤーを巻いて保温に努める。

休憩時には、腰のアウターレイヤーを上半身に羽織って、保温に務める。

こうすることで、極寒の地でも快適に過ごすことが可能となるのです。

登山時の服装アウターレイヤーの種類

ここまで、アウターレイヤーについて解説してきました。

極寒の地で絶対に必要であること、身体を一定の快適な温度に保つためにアウターレイヤーの脱着が必要なことなど、とても重要なことをお話してきました。

アウターレイヤーについてはよくご理解いただけたと思います。

ただ・・・私はアウターレイヤーには3種類あると考えています。

もちろんアウターレイヤーは3種類どころか、各メーカーが技術の粋を駆使して次々と新製品を発表していますので、何十何百種類のアウターレイヤーが存在します。

私が言う3種類とは、大きくこの3つ↓に分けることができるということなのです。

  1. 着たまま歩行しても快適なアウターレイヤー
  2. 基本的に休憩時やテント泊で着るアウターレイヤー
  3. 非常時や緊急時に着るアウターレイヤー

それぞれ解説しますね。

1.一般的な冬のアウターレイヤー

1.はここまで解説してきたアウターレイヤーのことです。基本的にきたままで歩行し、暑くなってきたら一旦脱ぐ。

特に最近は、着たままでも適度に汗を放出してくれるゴアテックス素材のものが主流であり、非常に使いやすく便利になってきています。

ゴアテックスについてはこちら

登山用レインウェアに欠かせないゴアテックスとは?

2.超極寒の地での休憩時やテント泊で着るアウターレイヤー

2.は極寒の地の中でもさらに極寒、真冬の2500m〜3000m級、あるいはそれ以上の山で使用する極めて保温性の高いアウターレイヤーを言います。

ほんの少しの油断がそのまま凍死につながってしまうような、マイナス10℃以下の超極寒の地での休憩時、テントでの宿泊時に大活躍します。

寒冷地仕様の分厚いダウンジャケットがそれに該当するでしょう。

よほど登山に精通した方、海外登山を経験してきたプロの登山家でないと、まず使うことはないと思いますが、知っておいて損はありません。覚えておいてください。

3.非常時、緊急時に使う登山時の服装

非常時、緊急時とは主に、突然の雨や雪、そして遭難時のことを言います。冬の登山では1.のアウターレイヤーが代用できますが、春夏秋の登山では3.のアウターレイヤーを使うことになります。

つまり、3.のアウターレイヤーは唯一、季節を問わずザックに入れておくべきアウターレイヤーなのです。

そう!レインウェアのことです。レインウェアについてはこちら

快適な雨登山を演出!あなたにオススメのレインウェア

真夏の登山でも、雨は簡単にあなたの体温を奪います。それに、ザックが濡れてしまっては元も子もありません。

また、万が一の遭難時に、あなたの命を守るためには身体を温めておくことが極めて大事になります。

自然を相手にする以上、どんなことが起こっても不思議はありません。季節を問わず、レインウェアは必ずザックに入れておきましょう。

最後に

アンダーレイヤー、ミッドレイヤー、そしてアウターレイヤーとお話してきました。

登山は人が作り出した文明から敢えて離れて行うものであるため、登山服には様々な機能が要求されます。

その中でも最も重要な機能が保温性!ここで何度もお話した通りです。

アウターレイヤーは、その保温性を最も高いレベルで発揮することができる登山服であり、上手に使いこなすことができれば、最高に快適な登山が可能になります。

この記事で、その一例をお話しました。もちろん参考にしていただきたいし、私の真似をしていただければ快適な登山ができるはずです。

しかし、あなたと私は全く違う人であり体質も違うはずです。

もしあなたが今後、登山、それも冬の登山に挑戦するならば、ぜひともあなた自身の、より快適なアウターレイヤー活用法を見出していただければと思います。

登山とは創意工夫するもの。それもまた登山の醍醐味の1つなのですから!

ではまた

過去記事はこちら

登山時の服装の基本 着込みテクニックについて
あなたの生死を分ける登山時の服装とは?
登山時の服装必須テクニック 重ね着

登山時の服装 アンダーレイヤー編
登山時の服装 ミッドレイヤー編

 

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